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2023/02/23 17:37

香港大引:ハンセン0.4%安で3日続落、創科実業が19%下落 無料記事

 23日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比72.49ポイント(0.35%)安の20351.35ポイントと3日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は27.19ポイント(0.40%)高の6859.95ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1026億6180万香港ドルとなっている(22日は1146億720万香港ドル)。
 一部銘柄の急落がハンセン指数の重しとなった。電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が19.0%安(後場途中で売買一時停止)。ショートセラー(空売り投資家)のヨシャファト・リサーチ(Jehoshaphat Research)がこのほど、同社の粉飾決算疑惑を指摘したことが嫌気されたもようだ。また、欧米の金融引き締め長期化で、世界経済の成長が鈍化するとの不安もくすぶっている。ただ、全体としては底堅い。中国経済対策の期待が相場を支えている。中国では来週末の3月5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕。景気のテコ入れに向けて、各種方針が打ち出される見通しだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、上記した創科実業のほか、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が5.4%安、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が4.2%安と下げが目立っている。香港拠点の金融や不動産も売られた。
 レアアース・非鉄セクターも安い。金川集団国際資源(2362/HK)が4.5%、中国稀土HD(769/HK)と中国宏橋集団(1378/HK)がそろって1.8%、中国アルミ(2600/HK)が1.6%ずつ下落した。
 他方、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角は急伸。ハンセン科技(テック)指数は1.2%高と3日ぶりに反発した。個別では、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が5.5%高、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が4.1%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.0%高と値を上げている。
 レストランチェーンや酒造など飲食関連銘柄もしっかり。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が3.7%、九毛九国際HD(9922/HK)が2.6%、海底撈国際HD(6862/HK)が2.1%、華潤ビールHD(291/HK)が1.2%、百威亜太HD(1876/HK)が0.7%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%安の3287.48ポイントで取引を終了した。通信関連株が安い。酒造株、医薬品株、空運株、保険株、公益株、素材株なども売られた。半面、石炭株は高い。不動産株、自動車株、半導体株、銀行・証券株も買われた。



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