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2022/12/22 13:31

香港前場:ハンセン2.8%高で続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比528.18ポイント(2.76%)高の19688.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が209.95ポイント(3.23%)高の6710.13ポイントと続伸した。売買代金は576億6620万香港ドルとなっている(21日前場は386億2150万香港ドル)。
 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。米景気不安の後退と中国経済対策の期待感が相場を支えている。米国では、12月の米消費者信頼感指数が予想を上回る伸びを示し、8カ月ぶりの高水準を回復した。中国では、国務院(内閣に相当)が2023年の経済成長を促すため、景気支援に向けた政策措置を迅速に打ち出す方針を改めて示している。また、中国国内で新型コロナウイルスの感染者が急増しているにもかかわらず、リオープン(経済再開)が進んでいる点も材料視された。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.6%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30は全面高)。個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が11.7%高、動画配信プラットフォームのビリビリ(9626/HK)が10.3%高、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が10.0%高と上げが目立っている。
 レストランチェーンなど外食関連も高い。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が14.1%、海底撈国際HD(6862/HK)が8.9%、海倫司国際HD(9869/HK)が5.7%、奈雪的茶HD(2150/HK)が4.8%ずつ上昇した。
 小売やスポーツ用品の消費関連もしっかり。李寧(2331/HK)が6.8%高、特歩国際(1368/HK)が5.5%高、安踏体育用品(2020/HK)が5.4%高、中国旅遊集団中免(1880/HK)が3.6%高、高キン零售(6808/HK)が2.5%高で引けた。スポーツ用品株については、昨夜の米株市場で同業のナイキが急伸したこともプラス。ナイキが公表した9〜11月期決算は大幅に上振れた点を踏まえ、アナリストの間からは「中国販売はリオープンにより、需要が今後伸びる」との声が聞かれた。
 デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターも物色される。旭輝(884/HK)が4.5%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.1%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が5.0%高、融創服務HD(1516/HK)が4.1%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは6日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%高の3075.81ポイントで前場の取引を終了した。金融株が高い。医薬品株、食品・酒造株、不動産株、運輸株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。素材株、エネルギー株、公益株も売られた。



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