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2022/11/30 13:28

香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合も0.2%上昇 無料記事

 30日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比40.36ポイント(0.22%)高の18245.04ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は3.47ポイント(0.06%)安の6233.25ポイントと小反落した。売買代金は826億7140万香港ドルとなっている(29日前場は826億4080万香港ドル)。
 経済再開の期待が相場を支える流れ。中国の新型コロナウイルス感染防疫措置を巡っては、徐々に緩和されるとの思惑が広がっている。中国の関係部局が29日開いた会見では、感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策見直しについての言及はなかったが、無秩序な防疫措置は是正する必要があり、措置の微調整は続けると強調された。ただ、上値は重い。中国景気の先行き不安がくすぶっている。寄り付き直後に公表された11月の中国製造業PMIは48.0となり、予想(49.0)以上に前月(49.2)から下降した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が8.0%高、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が5.5%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.2%高と上げが目立った。そのほか、金融大手グループのHSBC(5/HK)が1.7%高。同社は11月29日引け後、カナダ事業をロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)に売却すると発表した。HSBCは同取引で得た余剰資本について、一時的な配当や自社株買いに充て、株主還元を行うことを前向きに検討する方針としている。
 セクター別では、自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が7.0%、東風汽車集団(489/HK)が5.3%、理想汽車(2015/HK)が4.1%、広州汽車集団(2238/HK)が3.6%ずつ上昇した。
 エネルギー関連セクターもしっかり。上述した中国神華能源のほか、エン鉱能源集団(1171/HK)が4.9%高、中国石油化工(386/HK)が2.2%高、中国石油天然気(857/HK)が1.4%高、中国燃気HD(384/HK)が7.6%高、華潤燃気HD(1193/HK)が3.2%高と値を上げた。
 半面、中国不動産セクターは安い。碧桂園HD(2007/HK)が4.9%、万科企業(2202/HK)が3.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.8%、龍湖集団HD(960/HK)が3.0%ずつ下落した。不動産デベロッパーの資金繰り支援策が相次ぎ、前日は急伸。この日は、戻り売りに押された。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21%高の3156.50ポイントで前場の取引を終了した。自動車株が高い。エネルギー株、公益株、空運株、素材株、保険・証券株なども買われた。半面、不動産株は安い。ハイテク株、医薬品株、銀行株も売られた。




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