週明け24日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比25.85ポイント（0.78％）安の3275.41ポイントと4日続落した。
　米中対立の激化が懸念される流れ。外電は23日、「中国政府が米マイクロン製の半導体販売を禁止した場合、米政府は中国需要の不足分を韓国メーカーが補うことのないよう韓国側に要請した」と報じた。それより先、「5月19日に開催される主要7カ国首脳会議（G7サミット）前後にも、バイデン米大統領は米国企業による対中投資を制限する大統領令に署名する見通し」との消息筋情報が伝わっている。指数は引けにかけて下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、ITハイテク関連株の下げが目立つ。IC設計の上海貝嶺（600171/SH）が7.5％安、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子（600563/SH）が4.5％安、パワー半導体の杭州士蘭微電子（600460/SH）が4.1％安、半導体デバイスの上海韋爾半導体（603501/SH）が4.0％安、フィンテック中国大手の恒生電子（600570/SH）が3.5％安で引けた。
　消費関連株もさえない。乳製品の内蒙古伊利実業集団（600887/SH）が2.3％安、免税店の中国旅遊集団中免（601888/SH）が2.0％安、スーパーの永輝超市（601933/SH）と家電の海爾智家（600690/SH）がそろって1.9％安、食品の仏山市海天調味食品（603288/SH）が1.4％安、酒造の貴州茅台酒（600519/SH）が1.2％安で取引を終えた。
　素材株も安い。非鉄の洛陽モリブデン（603993/SH）が5.0％、鉄鋼の宝山鋼鉄（600019/SH）と化学品の万華化学集団（600309/SH）がそろって1.9％、建材の安徽海螺セメント(600585/SH）が1.7％ずつ下落した。医薬品株、運輸株、インフラ関連株、エネルギー株、不動産株なども売られている。
　半面、銀行・保険株はしっかり。中信銀行（601998/SH）が1.8％、中国銀行(601988/SH）が1.1％、新華人寿保険（601336/SH）が4.6％、中国人民保険集団（601319/SH）が1.9％ずつ上昇した。発電株、メディア・娯楽株も買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.16ポイント（0.06％）高の292.26ポイント、深センB株指数が4.55ポイント（0.39％）安の1161.20ポイントで終了した。