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2023/06/06 13:25

香港前場:ハンセン0.5%高で3日続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 6日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比98.13ポイント(0.51%)高の19206.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が57.44ポイント(0.89%)高の6521.34ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は553億4640万香港ドルとなっている(5日前場は541億1980万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。一部外電が2日、「中国政府は不動産業界を支援する一連の措置を検討している」と報じたことなどが改めて材料視されている。また、中国国務院(内閣に相当)は2日の常務会議で、新エネルギー自動車(NEV)購入減税の延期などで「新エネ消費」を支援するスタンスを改めて示した。もっとも、上値は限定されている。指標発表前の買い手控えで、指数は弱含む場面もみられた。中国国内では今週から来週にかけ、5月の重要経済指標の発表が相次ぐ。あす7日は貿易統計、9日は物価統計、15日は鉱工業生産や小売売上高、15日までに金融統計などが予定されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーの本土不動産が急伸。龍湖集団HD(960/HK)が9.4%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が7.1%高、碧桂園HD(2007/HK)が6.2%高、中国海外発展(688/HK)が4.3%高と上げが目立った。
 自動車セクターも高い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.3%、理想汽車(2015/HK)が4.6%、長城汽車(2333/HK)が4.2%、小鵬汽車(9868/HK)が3.5%ずつ上昇した。業界団体が5日発表したところによれば、新エネルギー自動車(NEV)メーカーの乗用車卸台数は今年5月、前年同月比で59%増加し、月次ベースの年初来最多を記録している。また、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車は5日引け後、今年5月の新車販売台数が前年同月比で26.2%増加したと報告した。
 半面、中国発電セクターはさえない。華電国際電力(1071/HK)が4.5%、華能国際電力(902/HK)が4.6%、華潤電力HD(836/HK)と中国電力国際発展(2380/HK)がそろって3.1%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3233.98ポイントで前場取引を終了した。不動産株が高い。金融株、エネルギー株、食品・酒造株、メディア・娯楽株、インフラ関連株の一角なども買われている。半面、ハイテク株は安い。公益株、医薬品株、軍事関連株も売られた。


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