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2023/06/13 13:29

香港前場:ハンセン0.4%高で5日続伸、上海総合は0.1%下落 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比78.52ポイント(0.40%)高の19482.83ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.49ポイント(0.40%)高の6612.17ポイントと反発した。売買代金は468億9060万香港ドルとなっている(12日前場は401億9250万香港ドル)。
 米ハイテク株高が好感される流れ。13〜14日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利据え置きが確実視される中、昨夜の米株市場では、高PER(株価収益率)のグロース株が多いナスダック指数が1.5%高と3日続伸し、約1年2カ月ぶりの高値水準で取引を終えた。中国経済対策に対する期待感も持続している。中国人民銀行(中央銀行)は13日、公開市場操作(オペ)で7日物リバースレポを実施し、総額20億人民元(約390億円)を市場に供給。オペ金利は2.00→1.90%に引き下げられた。また、今週15日に公表される今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利に関しても、引き下げ観測が流れている。ただ、上値は重い。米国では13日に5月の米消費者物価指数(CPI)、14日に政策金利、中国では15日に小売売上高や鉱工業生産など(15日までに金融統計)が公表される。内容を見極めたいとするスタンスも漂った。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技(テック)指数は2.1%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、電子書籍ストアの閲文集団(772/HK)が10.9%高、データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が8.7%高、人工知能(AI)関連企業の商湯集団(20/HK)が6.0%高で前場取引を終えている。
 医療サービスの銘柄群もしっかり。医渡科技(2158/HK)が2.8%、阿里健康信息技術(241/HK)が2.1%、京東健康(6618/HK)が1.7%、平安健康医療科技(1833/HK)が1.3%ずつ上昇した。
 再生可能エネルギー発電の関連銘柄も物色される。協キン科技HD(3800/HK)が4.6%高、信義能源HD(3868/HK)が2.7%高、信義儲電(8328/HK)が2.6%高、信義光能HD(968/HK)が2.5%高と値を上げた。
 半面、石油セクターはさえない。大手3社の中国海洋石油(883/HK)が2.9%安、中国石油天然気(857/HK)が2.8%安、中国石油化工(386/HK)が2.1%安、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が2.3%安で引けた。原油需要の伸びが鈍化するとの見方が広がり、昨夜のWTI原油先物は4.3%安と3日続落している。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3226.89ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、公益株、酒造株、不動産株、インフラ建設株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。銀行株、自動車株も買われた。



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