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2023/03/14 13:36

香港前場:ハンセンは1.8%安で反落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比360.31ポイント(1.83%)安の19335.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が120.07ポイント(1.82%)安の6470.16ポイントとそろって反落した。売買代金は696億6580万香港ドルに縮小している(13日は816億8340万香港ドル)。 
 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米地銀の破綻が相次ぐ中、昨夜の米株市場では銀行株の売りが継続した。金融危機(リーマンショック)以降で最大規模の経営破綻とあって、世界的に金融システム不安が広がっている。米中の指標発表も気がかり材料となった。米国では今夜、2月の米消費者物価指数(CPI)、中国ではあす15日、今年1〜2月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が公表されるだけに、様子見ムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC(5/HK)が5.1%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)とガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)がそろって4.5%安と下げが目立った。HSBCは13日引け後、経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)の英国現地法人を買収すると発表。経営の重荷になると不安視された。
 セクター別では、自動車が安い。長城汽車(2333/HK)が7.1%、蔚来集団(9866/HK)が5.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.6%、吉利汽車HD(175/HK)が4.4%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。上記した龍湖集団のほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.5%安、広州富力地産(2777/HK)が3.8%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.4%安で引けた。
 スマートフォン関連の銘柄群も売られる。丘タイ科技(1478/HK)が7.0%安、瑞声科技HD(2018/HK)が5.6%安、舜宇光学科技(2382/HK)が4.4%安、小米集団(1810/HK)が3.6%安と値を下げた。
 半面、産金銘柄は買いが継続。中国黄金国際資源(2099/HK)が5.2%高、招金鉱業(1818/HK)が3.5%高、霊宝黄金(3330/HK)が1.7%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.0%高で前場取引を終えた。金価格の上昇が追い風。金融不安や金利低下などを受け、安全資産としての「金」が注目されている。
 香港拠点の不動産や公益銘柄もしっかり。新鴻基地産発展(16/HK)が1.8%、恒隆地産(101/HK)が1.4%、電能実業(6/HK)が2.5%、中電HD(2/HK)と香港中華煤気(3/HK)がそろって1.8%ずつ上昇した。米金利低下を受け、金融政策で米国に追随する香港でも金利上昇圧力が緩むと期待されている。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.88%安の3239.88ポイントで取引を終了した。自動車株が安い。エネルギー株、金融株、素材株、不動産株、ハイテク株、医薬品株、インフラ関連株なども売られた。半面、公益株は高い。酒造株も買われた。



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