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2023/03/21 13:23

香港前場:ハンセン0.3%高で反発、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比62.89ポイント(0.33%)高の19063.60ポイントと反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は7.57ポイント(0.12%)安の6462.08ポイントと続落した。売買代金は496億2180万香港ドルに縮小している(20日前場は652億1750万香港ドル)。 
 海外株高が支えとなる流れ。昨夜の欧米市場では、過度な金融システム不安が後退し、主要株価指数が軒並み上昇している。また、昨日のハンセン指数は英国・香港拠点の金融株が主導し急落。約3カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、値ごろ感も着目された。ただ、上値は重い。中国人民銀行(中央銀行)が17日、預金準備率の引き下げを発表したにもかかわらず、21日の中国銀行間市場で翌日物レポ金利は、この2年内の最高水準で推移している。流動性がタイトになっていることが不安材料だ。また、米金融政策や中国企業業績を見極めたいとするスタンスもあり、模様眺めのムードも漂っている。指数は徐々の上げ幅を削った(本土株指数はマイナス)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.8%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が6.1%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.2%高と上げが目立った。舜宇が公表した決算は、純利益が5割減少。嫌気する売りは限定された。
 セクター別では、英国や香港に拠点を置く金融が高い。プルーデンシャル(2378/HK)が6.1%、AIAグループ(1299/HK)が2.8%、HSBC(5/HK)が2.0%、スタンダード・チャータード(2888/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 家電やスポーツ用品、酒造など消費セクターもしっかり。海信家電集団(921/HK)が5.7%高、海爾智家(6690/HK)が1.6%高、李寧(2331/HK)が4.8%高、安踏体育用品(2020/HK)が3.4%高、青島ビール(168/HK)が2.8%高、華潤ビールHD(291/HK)が2.4%高で引けた。
 半面、石油や石炭、天然ガスのエネルギー関連セクターはさえない。中国石油化工(386/HK)が1.3%、中国石油天然気(857/HK)が1.2%、中国中煤能源(1898/HK)が1.3%、中国神華能源(1088/HK)が0.8%、中国燃気HD(384/HK)が3.6%、華潤燃気HD(1193/HK)が1.7%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%高の3239.74ポイントで前場取引を終了した。医薬品株が高い。消費関連株、素材株、空運株、軍事関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行株、不動産株、通信株、半導体株、公益株も売られた。


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