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2022/12/29 13:36

香港前場:ハンセン1.1%安で反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 29日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比223.06ポイント(1.12%)安の19675.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が105.46ポイント(1.56%)安の6667.30ポイントとそろって反落した。売買代金は512億40万香港ドルに縮小している(28日前場は715億5680万香港ドル)。
 米ハイテク株安が嫌気される流れ。米長期金利が上昇基調を強める中、昨夜の米市場では、ナスダック指数が1.4%安と続落し、年初来安値を更新した。リオープン(経済再開)の進展に伴い、中国で新型コロナウイルス感染が急増していることも改めてマイナス材料視されている。足もとの経済活動停滞も懸念された。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.6%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30のうち下落28)。個別では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が6.5%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.4%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が5.3%安と下げが目立っている。
 セクター別では、旅行関連が安い。上記した携程集団のほか、縦横遊HD(8069/HK)が2.5%、香港中旅国際投資(308/HK)が2.2%、東瀛遊HD(6882/HK)が2.1%、中国国際航空(753/HK)が3.2%、中国東方航空(670/HK)が3.1%、国泰航空(293/HK)が2.6%ずつ下落した。旅行需要拡大の期待がやや後退している。中国が渡航規制を緩和する中、イタリア・ミラノの保健当局は28日、中国からの航空便2便で乗客半数がコロナ陽性だったと公表。イタリア政府は中国発の航空客、全員に検査を義務付けると決めた。米国や日本なども中国からの入国規制を強化している。
 中国不動産セクターもさえない合景泰富地産HD(1813/HK)が6.3%安、龍湖集団HD(960/HK)が4.5%安、中国海外発展(688/HK)が3.9%安、碧桂園HD(2007/HK)が3.8%安で引けた。
 海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターも売られる。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.2%安、海豊国際HD(1308/HK)が4.0%安、東方海外(316/HK)が2.2%安、勝獅貨櫃(716/HK)が2.7%安、中遠海運発展(2866/HK)が1.9%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%安の3077.80ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。エネルギー株、運輸株、素材株、公益株、金融株なども売られた。半面、医薬品株は高い。ハイテク株、自動車株、軍事関連株も買われた。



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