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2023/06/15 13:34

香港前場:ハンセン0.8%高で反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比160.89ポイント(0.83%)高の19569.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.91ポイント(1.35%)高の6665.70ポイントとそろって反発した。売買代金は525億3580万香港ドルとなっている(14日前場は509億1520万香港ドル)。
 米ハイテク株高が好感される流れ。米連邦公開市場委員会(FOMC)で米政策金利が据え置かれる中、昨夜の米市場では、ナスダック指数が5日続伸し、昨年4月以来の高値水準を切り上げた。また、金融政策で米国に追随する香港でも、政策金利が据え置かれている。中国経済対策の期待感も強まる。朝方公表された今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利については、10カ月ぶりに引き下げられた。20日公表の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、引き下げ観測が流れている。
 取引時間中に公表された5月の中国経済統計では、小売売上高が予想を下回るなど、総じて弱い内容だったが、これを嫌気する売りは限定されている。外電が13日報じたところによれば、一連の追加景気刺激策について、早ければ今週16日にも、国務院(内閣に相当)で議論される可能性がある。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.8%高と5日続伸し、他の指数をアウトパフォームした。個別では、電子書籍ストアの閲文集団(772/HK)が4.0%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が3.9%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.8%高と上げが目立っている。
 中国不動産セクターも高い。融創中国HD(1918/HK)が7.0%、碧桂園HD(2007/HK)が4.0%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.9%ずつ上昇した。
 太陽光発電の関連銘柄群も物色される。信義儲電(8328/HK)が10.8%高、福莱特玻璃集団(6865/HK)が6.7%高、協キン科技HD(3800/HK)が3.8%高、信義光能HD(968/HK)が3.3%高で引けた。
 半面、ゼネコン株はさえない。中国鉄建(1186/HK)が2.5%安、中国交通建設(1800/HK)が2.3%安、中国中鉄(390/HK)が2.0%安、中国建築国際集団(3311/HK)が1.9%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%高の3231.78ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、ハイテク株、銀行株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、素材株も売られた。



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