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2022/12/05 13:30

香港前場:ハンセン3.5%高で反発、上海総合1.6%上昇 無料記事

 週明け5日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比645.27ポイント(3.46%)高の19320.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が236.18ポイント(3.71%)高の6604.92ポイントとそろって反発した。売買代金は1204億1290万香港ドルに拡大している(2日前場は681億6370万香港ドル)。
 リオープン(経済再開)の前進が投資家心理を上向かせる流れ。中国本土では、新型コロナウイルスの新規感染数が減少傾向にあり、行動規制など防疫措置が主要都市で一段と緩和された。人民元高の動きもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を4日連続で元高方向に設定した。米利上げペース鈍化の観測が流れる中、5日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が節目の7.0人民元を割り込み、9月中旬以来の元高水準で推移している。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は6.6%高と他の指数をアウトフォームしている(構成銘柄30のうち上昇29)。個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が24.0%高、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が21.1%高、医療アプリの平安健康医療科技(1833/HK)が20.7%高と上げが目立った。
 カジノや映画などレジャー関連も高い。美高梅中国HD(2282/HK)が17.4%、永利澳門(1128/HK)が14.7%、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が9.9%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が5.9%ずつ上昇した。
 レストランチェーンなど飲食関連も急伸。奈雪的茶HD(2150/HK)が13.9%高、海底撈国際HD(6862/HK)が12.6%高、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が12.0%高、九毛九国際HD(9922/HK)が9.7%高と値を上げた。
 管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターも物色される。雅生活智慧城市服務(3319/HK)が16.1%高、世茂服務HD(873/HK)が14.7%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が12.7%高、龍湖集団HD(960/HK)が8.1%高、碧桂園HD(2007/HK)が6.3%高で引けた。
 5日付でハンセン指数に3銘柄が新規に組み入れられた。前場はそれぞれ、康師傅HD(322/HK)が1.6%高、華潤万象生活(1209/HK)が0.8%高、海爾智家(6690/HK)が4.0%高で取引を終えた。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.56%高の3205.38 ポイントで前場の取引を終了した。金融株が高い。エネルギー株、消費関連株、運輸株、インフラ関連株、素材株、不動産株なども買われた。半面、半導体株は安い。医薬品株も売られた。



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