2022/12/28 17:37
香港大引:ハンセン1.6%高で反発、中国発電セクター急伸
連休明け28日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比305.85ポイント(1.56%)高の19898.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が129.86ポイント(1.95%)高の6772.76ポイントとそろって反発した。売買代金は1219億52600万香港ドルに拡大している(23日は799億5900万香港ドル)。
中国のリオープン(経済再開)進展が材料視される流れ。国家衛生健康委員会は26日、新型コロナウイルス感染症の法的分類を一段階引き下げ(乙類甲→乙類乙)、入国時の隔離義務を年明け1月8日に撤廃すると発表した。中国本土からの渡航も段階的に緩和する。コロナ感染急増はマイナス要因となるものの、経済活動の正常化に対する期待感が勝った。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が8.3%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.6%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の発電が急伸。中国電力国際発展(2380/HK)が18.8%高、華潤電力HD(836/HK)が17.1%高、華能国際電力(902/HK)が14.8%高、華電国際電力(1071/HK)が14.0%高と値を上げた。電力料金の引上げが手がかり。2023年の電力取引価格について、広東省と浙江省で事前予想の上限で決定されたなどと伝わった。
レストランチェーンや酒造の外食関連も高い。海底撈国際HD(6862/HK)と奈雪的茶HD(2150/HK)がそろって4.8%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.7%、百威亜太HD(1876/HK)が2.8%、華潤ビールHD(291/HK)が1.9%ずつ上昇した。
非鉄セクターもしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が6.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)と中国アルミ(2600/HK)がそろって5.5%高、江西銅業(358/HK)が4.1%高で引けた。
中国金融セクターも物色される。交通銀行(3328/HK)が6.0%高、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.3%高、新華人寿保険(1336/HK)が4.1%高、中国人寿保険(2628/HK)が4.0%高で取引を終えた。
半面、中国自動車セクターは安い。蔚来集団(9866/HK)が10.8%、小鵬汽車(9868/HK)が9.7%、理想汽車(2015/HK)が6.7%、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%ずつ下落した。販売の落ち込みが懸念される。中国新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団は27日、第4四半期(10〜12月)の出荷予想を従来の「4万3000〜4万8000台」から「3万8500〜3万9500台」に8.1〜19.8%引き下げた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.26%安の3087.40ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、素材株、運輸株、インフラ関連株、不動産株なども売られた。半面、発電株は高い。銀行・保険株、医薬品株、エネルギー株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国のリオープン(経済再開)進展が材料視される流れ。国家衛生健康委員会は26日、新型コロナウイルス感染症の法的分類を一段階引き下げ(乙類甲→乙類乙)、入国時の隔離義務を年明け1月8日に撤廃すると発表した。中国本土からの渡航も段階的に緩和する。コロナ感染急増はマイナス要因となるものの、経済活動の正常化に対する期待感が勝った。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が8.3%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.6%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の発電が急伸。中国電力国際発展(2380/HK)が18.8%高、華潤電力HD(836/HK)が17.1%高、華能国際電力(902/HK)が14.8%高、華電国際電力(1071/HK)が14.0%高と値を上げた。電力料金の引上げが手がかり。2023年の電力取引価格について、広東省と浙江省で事前予想の上限で決定されたなどと伝わった。
レストランチェーンや酒造の外食関連も高い。海底撈国際HD(6862/HK)と奈雪的茶HD(2150/HK)がそろって4.8%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.7%、百威亜太HD(1876/HK)が2.8%、華潤ビールHD(291/HK)が1.9%ずつ上昇した。
非鉄セクターもしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が6.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)と中国アルミ(2600/HK)がそろって5.5%高、江西銅業(358/HK)が4.1%高で引けた。
中国金融セクターも物色される。交通銀行(3328/HK)が6.0%高、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.3%高、新華人寿保険(1336/HK)が4.1%高、中国人寿保険(2628/HK)が4.0%高で取引を終えた。
半面、中国自動車セクターは安い。蔚来集団(9866/HK)が10.8%、小鵬汽車(9868/HK)が9.7%、理想汽車(2015/HK)が6.7%、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%ずつ下落した。販売の落ち込みが懸念される。中国新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団は27日、第4四半期(10〜12月)の出荷予想を従来の「4万3000〜4万8000台」から「3万8500〜3万9500台」に8.1〜19.8%引き下げた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.26%安の3087.40ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、素材株、運輸株、インフラ関連株、不動産株なども売られた。半面、発電株は高い。銀行・保険株、医薬品株、エネルギー株も買われた。
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