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2023/02/08 13:30

香港前場:ハンセン0.3%高で続伸、上海総合は0.1%下落 無料記事

 8日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比57.94ポイント(0.27%)高の21356.64ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は18.35ポイント(0.25%)安の7213.90ポイントと反落した。売買代金は667億1330万香港ドルに拡大している(7日前場は558億8630万香港ドル)。
 米株高が追い風。昨夜の米市場では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による「ディスインフレのプロセスは始まった」との発言を手がかりに、主要株価指数は反発した。また、中国人民銀行(中央銀行)が資金供給に転じたことも好感されている。ただ、上値は限定された。米長期金利の上昇がネガティブ。米10年債利回りは先週末から上昇に転じ、8日は約1カ月ぶりの高い水準で推移している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が4.7%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が3.3%高、中国ニット衣料最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が3.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、石油関連が高い。大手3社の中国石油化工(386/HK)が1.7%、中国石油天然気(857/HK)が1.5%、中国海洋石油(883/HK)が1.4%、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が4.8%ずつ上昇した。原油高を材料視。昨夜の米市場では、WTI原油先物が4.1%高と続伸した。
 香港に拠点を置く金融・不動産もしっかり。渣打集団(2888/HK)が2.8%高、HSBC(5/HK)が2.2%高、恒生銀行(11/HK)が1.6%高、新世界発展(17/HK)が2.8%高、長江実業集団(1113/HK)が1.5%高で引けた。
 半面、ネット関連の銘柄は急落。ハンセン科技(テック)指数は1.3%安と反落した。個別では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が7.0%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が6.0%安、人工知能(AI)関連企業の商湯集団(20/HK)が3.8%安と下げが目立った。商湯集団に関しては、主要株主による株売却もマイナス材料。ソフトバンクグループ(SBG:9984/東証)は足元で、保有する商湯集団株の売却を続けている。最新の開示資料によれば、SBGのクラスB株式保有比率は17.05→16.85%に低下した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の3246.53ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、公益株、半導体株、証券株、インフラ関連株、軍事関連株なども売られた。半面、医薬品株は高い。不動産株、エネルギー株、運輸株、銀行・保険株も買われた。


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