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2023/02/28 13:31

香港前場:ハンセン0.4%高で6日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 28日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比82.11ポイント(0.41%)高の20025.62ポイントと6日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は6.70ポイント(0.10%)安の6663.52ポイントと3日続落した。売買代金は596億7710万香港ドルとなっている(27日前場は628億9070万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は昨日まで急ピッチに続落し、昨年12月30日以来約2カ月ぶりに、終値ベースで節目の20000ポイントを割り込んでいた。また、米債券利回りが低下に転じる中、昨夜の米株が買われたことも好感されている。ただ、上値は重い。ロシア支援や気球問題を巡る米中対立に加え、米利上げの長期化懸念などが不安材料としてくすぶっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が4.2%高、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)と生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)がそろって2.5%高と上げが目立っている。
 セクター別では、キャリアや設備・工事の通信関連が高い。上記した中国聯通のほか、中国電信(728/HK)が3.9%、中国移動(941/HK)が2.4%、中興通訊(763/HK)が6.1%、中国通信服務(552/HK)が3.0%ずつ上昇した。
 スポーツ用品セクターも物色される。361度国際(1361/HK)が2.5%高、李寧(2331/HK)が1.7%高、安踏体育用品(2020/HK)が1.6%高、特歩国際(1368/HK)が0.6%高で引けた。
 中国発電セクターもしっかり。中国電力国際発展(2380/HK)が4.0%高、華潤電力HD(836/HK)が2.2%高、華能国際電力(902/HK)が2.1%高、華電国際電力(1071/HK)が1.0%高で前場取引を終えた。
 半面、自動車セクターはさえない。長城汽車(2333/HK)が5.4%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.4%安、蔚来集団(9866/HK)が3.3%安、理想汽車(2015/HK)が2.0%安と値を下げた。新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車が報告した22年通期決算は、赤字幅が前年から拡大。セクター全体の逆風となった。
 一方、本土マーケットは、小幅ながら5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%高の3260.40ポイントで取引を終了した。通信・メディア関連株が高い。医薬品株、金融株、公益株、海運株なども買われた。半面、消費関連株は安い。素材株、不動産株、半導体株、エネルギー株も売られた。



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