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2022/12/01 16:27

中国大引:上海総合0.5%高で3日続伸、経済再開に期待感 無料記事

 12月1日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比14.14ポイント(0.45%)高の3165.47ポイントと3日続伸した。9月15日以来、約2カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。
 リオープン(経済再開)の期待が相場を押し上げる流れ。中国の新型コロナウイルス防疫措置に関しては、政府のコロナ政策を担当する孫春蘭・副首相が11月30日、関連部局や専門家らと会合を開き、流行しているオミクロン型は毒性も低く、ワクチン接種も進んでいるとして、「中国のコロナ政策は新段階に入った」と述べた。発表の中で「動態清零」(ゼロコロナ)という言葉が使用されなかっただけに、防疫措置の修正(緩和)が更に進むとの見方も浮上している。また、米利上げペースの鈍化観測が高まる中、外国為替市場で人民元高(対米ドル)が進んでいる点も好感された。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の上げが目立つ。酒造の舎得酒業(600702/SH)が7.5%高、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が5.3%高、乳製品の内蒙古伊利実業(600887/SH)が3.7%高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.3%高、小売の豫園商城(600655/SH)が1.1%高で引けた。
 ITハイテク株も高い。情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が3.9%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.0%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が2.4%、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.0%ずつ上昇した。証券株、素材株なども買われている。
 半面、不動産株は安い。上海世茂(600823/SH)が6.3%、新城控股集団(601155/SH)が3.2%、緑地HD(600606/SH)が2.0%ずつ下落した。エネルギー株、公益株、空運株、銀行・保険株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.32ポイント(0.46%)高の291.14ポイント、深センB株指数が0.96ポイント(0.08%)高の1146.60ポイントで終了した。



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