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2023/03/28 13:28

香港前場:ハンセン0.7%高で3日ぶり反発、上海総合0.1%上昇 無料記事

28日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比139.76ポイント(0.71%)高の19707.45ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.79ポイント(0.70%)高の6695.47ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は519億10万香港ドルに縮小している(27日前場は752億9570万香港ドル)。 
 海外動向の改善が好感される流れ。昨夜の欧米市場では、金融システム不安の後退で、銀行株が大幅に値上がりした。NY市場では、原油先物が3日ぶりに急反発している。また、中国人民銀行(中央銀行)による資金供給の継続もプラス。人民銀は28日、リバースレポ取引を通じ、満期分との差引で960億人民元を市中供給している(前日は2550億人民元の供給超)。先週は吸収超だった。ただ、上値は限定されている。中国企業業績に対する不透明感が依然くすぶる状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が4.1%高、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が3.3%高、石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)が2.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の発電が高い。中国電力国際発展(2380/HK)が4.9%、華電国際電力(1071/HK)が2.9%、華能国際電力(902/HK)が2.2%、華潤電力HD(836/HK)が1.3%ずつ上昇した。
 英国や香港に拠点を置く金融もしっかり。スタンダード・チャータード(2888/HK)が2.0%高、AIAグループ(1299/HK)とプルーデンシャル(2378/HK)がそろって1.9%高、HSBC(5/HK)が1.5%高で引けた。
 エネルギー関連セクターも物色される。上記した中国石油化工のほか、中海油田服務(2883/HK)が2.8%高、中国海洋石油(883/HK)が1.1%高、内蒙古伊泰煤炭(3948/HK)が4.6%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が1.8%高で前場取引を終えた。
 半面、食品飲料やスポーツ用品など消費セクターは安い。康師傅HD(322/HK)が11.3%、統一企業中国HD(220/HK)が4.0%、361度国際(1361/HK)が2.4%、中国動向(3818/HK)が1.6%ずつ下落した。即席麺・飲料大手の康師傅については、通期決算の3割減益が売り材料視されている。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3252.97ポイントで前場取引を終了した。医薬品株が高い。エネルギー株、通信ネットワーク関連株、銀行株、素材株、消費関連株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。半導体株、保険・証券株も売られた。



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