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2023/06/07 13:22

香港前場:ハンセン1.0%高で反発、上海総合は0.02%上昇 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比185.82ポイント(0.97%)高の19285.10ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が65.54ポイント(1.01%)高の6545.18ポイントと4日続伸した。売買代金は457億2350万香港ドルと低水準が続いている(6日前場は553億4640万香港ドル)。
 米ハイテク株高が好感される流れ。米長期金利の低下などを手がかりに、昨夜の米株市場ではナスダック指数が反発し、年初来高値を再び更新した。中国経済対策の期待感も持続。外電が6日午後報じたところによれば、中国当局は大手商業銀行に対し、預金金利の一段の引き下げを促したもようだ。少なくとも今年に入り2回目の要請となる。今週に入り、複数の大手銀が米ドル建て預金金利を引き下げた――などとも伝わった。そのほか、国務院研究発展センター傘下のメディア「中国経済時報」は6日、中央および地方政府による不動産支援の動きが6月から加速する見通しと報道している。他方、取引時間中に公表された5月中国貿易統計はまちまちの内容。輸入は前月の0.8%減から2.3%増に改善したが、輸出は前月の16.8%増から一転して0.8%減少した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.0%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.5%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が3.9%高、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が3.7%高と上げが目立っている。
 マカオのカジノ関連も高い。美高梅中国HD(2282/HK)が5.6%、永利澳門(1128/HK)が3.9%、新濠国際発展(200/HK)が3.0%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターもしっかり。合景泰富地産HD(1813/HK)が2.6%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.3%高、華潤置地(1109/HK)が2.0%高、保利物業発展(6049/HK)が2.4%高、融創服務HD(1516/HK)が2.2%高で引けた。
 有料道路など交通インフラ関連も物色される。安徽皖通高速公路(995/HK)が2.4%高、深セン高速公路集団(548/HK)と江蘇寧滬高速公路(177/HK)がそろって2.1%高、越秀交通基建(1052/HK)が1.6%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%高の3195.88ポイントで前場取引を終了した。不動産株が高い。金融株、ハイテク株、交通インフラ株、メディア・娯楽株なども買われた。半面、消費関連株は安い。素材株、公益株、エネルギー株、医薬品株も売られた。



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