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2023/03/03 13:29

香港前場:ハンセン0.7%高で反発、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 3日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比145.70ポイント(0.71%)高の20575.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が70.72ポイント(1.03%)高の6927.92ポイントそろって反発した。売買代金は550億8430万香港ドルとなっている(2日は619億2580万香港ドル)。
 内外の好材料で投資家心理が上向く流れ。米利上げを巡る警戒感の後退、中国経済成長の期待感が相場を支えている。外電は2日、専門家の分析内容として、2023年の中国GDP成長目標について、最大で6%になる可能性があるなどと報じた。5日に開幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の冒頭で公表される「政府活動報告」では、国民総生産(GDP)成長率目標など今年の政策指針が明らかにされる予定となっている。ただ、政策動向を見極めたいとするスタンスも根強く、指数はやや上げ幅を削った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が4.3%高、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が3.7%高、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が3.3%高と上げが目立った。百度や京東などネット株に買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は1.5%高と他の指数をアウトパフォームしている。
 ゼネコンやエンジニアリングなどインフラ建設セクターも高い。中国交通建設(1800/HK)が5.4%、中国鉄建(1186/HK)が3.0%、中国中鉄(390/HK)が2.9%、中国冶金科工(1618/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 中国発電セクターもしっかり。華電国際電力(1071/HK)が3.6%高、華潤電力HD(836/HK)が2.4%高、華能国際電力(902/HK)が2.3%高、中国電力国際発展(2380/HK)が1.2%高で引けた。
 半導体セクターも物色される。華虹半導体(1347/HK)が3.4%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が1.7%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.6%高、ASMPT(522/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。
 半面、医薬品セクターは安い。緑葉製薬集団(2186/HK)が4.1%、康希諾生物(6185/HK)が3.8%、広州白雲山医薬集団(874/HK)と中国神威薬業集団(2877/HK)がそろって1.7%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3316.33ポイントで取引を終了した。通信・メディア株が高い。インフラ関連株、エネルギー株、半導体株、運輸株、公益株、不動産株、銀行株なども買われた。半面、消費関連株は安い。素材株、医薬品株、証券株も売られた。


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