23日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比3.67ポイント（0.11％）安の3287.48ポイントと小幅ながら続落した。
　外部環境の不透明感が重しとなる流れ。欧州や米国の金融引き締めが長期化するとの見方が強まる中、世界経済の成長鈍化が改めて懸念された。中国と欧米の対立も不安視される。ウクライナ侵攻で欧米から非難されているロシアの国防省は22日、「中国、南アフリカとの3カ国で合同軍事演習を開始した」と発表した。また、習近平・国家主席が向こう数カ月内のロシア訪問に向け、準備を進めているもよう――とも伝わっている。もっとも、下値は限定的。中国経済対策の期待が根強く、指数は小高く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、通信関連が安い。中国衛通（601698/SH）が4.7％、新国脈数字文化（600640/SH）と中国電信（601728/SH）がそろって4.0％、中国聯通（600050/SH）が2.3％ずつ下落した。
　酒造株もさえない。四川水井坊（600779/SH）が1.7％安、重慶ビール（600132/SH）が1.5％安、舎得酒業（600702/SH）が1.4％安、貴州茅台酒（600519/SH）と青島ビール（600600/SH）がそろって1.0％安で引けた。医薬品株、空運株、保険株、公益株、素材株なども売られている。
　半面、石炭株は高い。広匯能源（600256/SH）が4.2％、エン鉱能源（600188/SH）が3.8％、中国中煤能源（601898/SH）と陝西煤業（601225/SH）がそろって0.9％ずつ上昇した。不動産株、自動車株、半導体株、銀行・証券株も買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.03ポイント（0.09％）安の298.85ポイント、深センB株指数が7.73ポイント（0.63％）安の1228.24ポイントで終了した。




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