週明け9日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比18.45ポイント（0.58％）高の3176.08ポイントと6日続伸した。約1カ月ぶりの高値水準を回復している。
　投資家のリスク選好が持続する流れ。中国リオープン（経済再開）の進展と当局の景気重視スタンスが引き続き材料視された。過度な景気懸念が後退している。共産党機関紙「人民日報」は8日付で、中国人民銀行（中央銀行）の党書記を務める郭樹清氏のインタビューを掲載。郭氏は「中国の経済成長は迅速に正常化する」との見解を示した。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、非鉄・産金の上げが目立つ。江西銅業（600362/SH）が5.4％高、洛陽モリブデン（603993/SH）が4.8％高、中国アルミ（601600/SH）が4.2％高、紫金鉱業集団（601899/SH）が9.7％高、山東黄金（600547/SH）が4.0％高で引けた。
　医薬品株も高い。健民薬業集団（600976/SH）が5.3％、人福医薬集団（600079/SH）が2.6％、薬明康徳（603259/SH）が2.1％、ショウ州片仔コウ薬業（600436/SH）が1.2％ずつ上昇した。
　金融株もしっかり。招商銀行（600036/SH）が1.1％高、中国平安保険（601318/SH）が2.4％高、東方証券（600958/SH）が7.5％高で取引を終えた。消費関連株、エネルギー株、ハイテク株、空運株なども買われている。
　半面、不動産株はさえない。金地集団（600383/SH）が3.3％、保利地産（600048/SH）が1.8％、城控股集団（601155/SH）が1.5％、緑地HD（600606/SH）が1.0％ずつ下落した。公益株、軍事関連株も売られている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.95ポイント（0.68％）高の288.98ポイント、深センB株指数が10.43ポイント（0.88％）高の1190.02ポイントで終了した。


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