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2023/03/23 13:29

香港前場:ハンセン0.8%高で3日続伸、上海総合は0.02%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比152.32ポイント(0.78%)高の19743.75ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が61.22ポイント(0.92%)高の6701.21ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は630億2860万香港ドルとなっている(22日前場は612億5750万香港ドル)。 
 中国景気の持ち直し期待が強まる流れ。香港で本格化する主要な中国企業の決算報告では、業績改善を示唆する内容が多く、投資家心理を上向かせている。ただ、外部動向の不透明感で上値は重い。22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で決定された利上げ幅は予想通り0.25%にとどまったものの、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はその後の記者会見で、「インフレ鎮静化が最優先」と説明し、「必要に応じて一段の利上げをする用意がある」と述べている。指数は朝方、マイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が17.9%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が8.4%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が5.6%高と上げが目立った。東方海外の通期決算は40%増益となり、配当の増額も予定されている。騰訊の通期決算は上場来で初めて減収減益となったものの、市場予想ほどではなく、10〜12月期では3四半期ぶりに増収だった。また、同社は配当の増額も計画している。
 セクター別では、海運が高い。上記した東方海外のほか、中遠海運HD(1919/HK)が6.4%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.2%、海豊国際HD(1308/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 産金銘柄もしっかり。招金鉱業(1818/HK)が7.4%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が5.6%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.9%高、霊宝黄金(3330/HK)が1.7%高で引けた。
 そのほか、好決算を発表した銘柄群では、18%増益の青島ビール(168/HK)が2.1%高、黒字転換の京東健康(6618/HK)が1.9%高で前場を終えた。
 半面、中国不動産セクターはさえない。広州富力地産(2777/HK)が2.6%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が1.9%安、龍湖集団HD(960/HK)が1.6%安、中国金茂HD(817/HK)が0.6%安で前場取引を終えた。
 医薬品セクターも安い。石薬集団(1093/HK)が8.1%、康希諾生物(6185/HK)が2.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が2.4%、百済神州(6160/HK)が1.6%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の3265.26ポイントで前場取引を終了した。不動産株が安い。自動車株、素材株、銀行株、医薬品株、公益株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。通信・ネットワーク関連株、酒造・食品株も買われた。



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