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2022/12/16 13:25

香港前場:ハンセン0.1%高で反発、上海総合0.3%下落 無料記事

 16日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比18.11ポイント(0.09%)高の19386.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.54ポイント(0.40%)高の6618.00ポイントとそろって反発した。売買代金は677億550万香港ドルとなっている(15日前場は601億3740万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は、延期観測が一時流れたものの当初の見通し通り、15日に始まったもようだ。例年と同様なら、3日間の日程で開催され、最終日に国営メディアが声明を報道する。今回の会議では、積極的な財政・金融政策が打ち出されるほか、不動産を巡る政策スタンスが一段と軟化される可能性がある――との観測が流れた。劉鶴・副首相は15日、不動産は「国民経済の基幹産業」であるとの認識を示している。ただ、上値は重い。世界的な景気落ち込みが懸念される中、指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)とバイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)がそろって5.2%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が高い。上記した碧桂園服務のほか、融創服務HD(1516/HK)が5.4%、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が4.8%、龍湖集団HD(960/HK)が3.8%、碧桂園HD(2007/HK)が3.7%、華潤置地(1109/HK)が2.9%ずつ上昇した。
 自動車セクターもしっかり。蔚来集団(9866/HK)が4.6%高、吉利汽車HD(175/HK)が3.5%高、理想汽車(2015/HK)が2.0%高、小鵬汽車(9868/HK)が1.9%高で引けた。
 半面、半導体セクターはさえない。ASMPT(522/HK)が6.9%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%安、華虹半導体(1347/HK)が3.1%安、中芯国際集成電路製造(981/HK)が1.8%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3160.67ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、素材株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。医薬品株、エネルギー株、銀行・保険株、海運株も買われた。


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