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2023/06/19 17:53

香港大引:ハンセン0.6%安で3日ぶり反落、テック指数は1.3%下落 無料記事

 週明け19日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比127.48ポイント(0.64%)安の19912.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が56.45ポイント(0.83%)安の6776.55ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1029億9150万香港ドルに縮小している(16日は1754億5950万香港ドル)。
 米株安を嫌気した売りが先行する流れ。先週末の米株市場では、高値警戒感や米金融引き締め長期化懸念などで、主要株価指数がそろって反落した。香港市場でも売り圧力が意識される。ハンセン指数は先週、このところの急ピッチな上昇で、5月8日以来約5週ぶりに20000ポイントの大台を回復していた。中国景気の先行き不安もくすぶる。5月の経済指標が総じて弱い内容となるなか、証券ブローカー各社が中国の2023年経済成長見通しをそろって引き下げた。他方、中国国務院(内閣に相当)は16日の常務会議で、経済の持続的な回復に向け、より有効な措置を講じる方針を確認。経済対策に対する期待感は高まるものの、具体的な内容を見極めたいとするムードも広がっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.3%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が4.0%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が3.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園のほか、合景泰富地産HD(1813/HK)が5.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって5.4%、融創中国HD(1918/HK)が4.5%ずつ下落した。
 中国のネット関連もさえない。阿里巴巴集団HD(9988/HK)が2.1%安、百度(9888/HK)が1.8%安、騰訊HD(700/HK)が1.6%安で引けた。ハンセン科技(テック)指数は1.3%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
 半面、自動車セクターの一角はしっかり。小鵬汽車(9868/HK)が2.7%、理想汽車(2015/HK)が1.6%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.4%、広州汽車集団(2238/HK)が1.3%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットも3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.54%安の3255.81ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。金融株、素材株、エネルギー株、不動産株、ゼネコン株、酒造・食品株、医薬品株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。公益株、自動車株、軍事関連株も買われた。



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