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2023/02/28 17:42

香港大引:ハンセン0.8%安で6日続落、2割減益の信義光能9.2%下落 無料記事

 28日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比157.57ポイント(0.79%)安の19785.94ポイントと6日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.75ポイント(1.33%)安の6581.47ポイントと3日続落した。ハンセン指数は昨年12月30日以来、約2カ月ぶりの安値水準を切り下げている。売買代金は1424億7300万香港ドルに拡大した(27日は1124億1550万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが持続する流れ。ロシア支援や気球問題を巡る米中対立に加え、米利上げの長期化懸念などが不安材料としてくすぶっている。香港上場企業の決算報告が進む中、さえない業績を明らかにする企業が相次いだこともネガティブ。業績動向を見極めたいとして、積極的な売買も手控えられた。自律反発狙いの買いなどで指数は小高く推移していたが、上値は重く、終盤に入りマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が9.2%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.0%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.9%安と下げが目立っている。信義光能に関しては、通期決算の2割減益が売り材料視された。そのほか、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が4.3%安。同社の通期決算は55.6%減益だった。
 セクター別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が6.6%、蔚来集団(9866/HK)が3.9%、理想汽車(2015/HK)が2.7%ずつ下落した。新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車が報告した22年通期決算は、赤字幅が前年から拡大。セクター全体の逆風となった。
 中国不動産セクターもさえない。上述した龍湖集団のほか、碧桂園HD(2007/HK)が4.8%安、華潤置地(1109/HK)が3.3%安、中国海外発展(688/HK)が2.7%安で引けた。
 医療サービスや医療機器の銘柄群も売られる。阿里健康信息技術(241/HK)が2.1%安、平安健康医療科技(1833/HK)が1.9%安、京東健康(6618/HK)が1.6%安、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が4.0%安、コン博医療HD(2216/HK)が3.8%安、微創医療科学(853/HK)が2.0%安で取引を終えた。
 半面、通信セクターは逆行高。中国聯通(762/HK)が5.3%、中国電信(728/HK)と中国移動(941/HK)がそろって2.6%、中興通訊(763/HK)が4.5%、中国通信服務(552/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 中国発電セクターもしっかり。中国電力国際発展(2380/HK)が3.3%高、華潤電力HD(836/HK)が2.6%高、華電国際電力(1071/HK)が1.9%高、華能国際電力(902/HK)が1.8%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.66%高の3279.61ポイントで取引を終了した。通信株が高い。発電株、医薬品株、メディア・娯楽株、不動産株、金融株、ハイテク株、消費関連株、インフラ関連株、運輸株なども買われた。半面、石炭株は売られている。



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