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2022/11/21 13:44

香港前場:ハンセン2.1%安で4日続落、上海総合0.8%下落 無料記事

 週明け21日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比376.48ポイント(2.09%)安の17616.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が135.81ポイント(2.22%)安の5989.59ポイントとそろって4日続落した。売買代金は640億3800万香港ドルとなっている(18日前場は777億6850万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが持続する流れ。中国の新型コロナウイルス感染者数は連日で2万人を超過し、北京市では約半年ぶりに感染者が死亡した。北京市はコロナ防疫措置を強化し、一部地区で店内飲食を禁止している。共産党機関紙「人民日報」は連日で、「ゼロコロナ」政策の堅持を強調。経済正常化の遅れが懸念されている。人民元安の進行も警戒。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安方向へと設定した。米金融引き締めが長期化するとの観測が流れる中、外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が元安で推移している。なお、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の11月分が寄り付き前に公表され、住宅ローン金利の指標となる5年物は4.30%、実質的な政策金利となる1年物は3.65%と予想通りそれぞれ前月から据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が6.9%安、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が6.7%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が6.3%安と下げが目立った。
 業種別では、飲食関連が急落。上記した海底撈国際や百威亜太のほか、海倫司国際HD(9869/HK)が8.5%安、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.4%安、九毛九国際HD(9922/HK)が5.4%安、青島ビール(168/HK)が3.8%安、華潤ビールHD(291/HK)が3.3%安で引けた。
 マカオ・カジノもも安い。前記した金沙中国のほか、澳門博彩HD(880/HK)が7.7%、美高梅中国HD(2282/HK)が6.2%、永利澳門(1128/HK)が5.9%ずつ下落した。
 自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が8.5%安、理想汽車(2015/HK)が3.4%安、蔚来集団(9866/HK)が3.0%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が2.5%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットも4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.81%安の3072.09ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、金融株、ハイテク株、医薬品株、素材株、空運株なども売られた。半面、公益株は高い。軍事関連株も買われた。


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