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2023/01/03 16:28

中国大引:上海総合0.9%高で続伸、ハイテクと電力に買い 無料記事

 年明け初商い3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比27.25ポイント(0.88%)高の3116.51ポイントと続伸した。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が大幅に下振れたことを受け、「当局は景気テコ入れスタンスを強める」との見方が広がった。人民元高の動きもプラス。3日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が元高基調を強め、昨年8月の水準で推移している。人民元国際化の思惑が高まった。中国人民銀行(中央銀行)は12月30日、人民元の為替取引の時間を1月3日から延長すると発表。人民銀は声明文で、アジア、欧州、北米市場の取引時間帯をより多くカバーすることで、人民元建て資産の魅力を高める狙いと説明した。景況感悪化を嫌気した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は程なくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ITハイテク関連の上げが目立つ。光ファイバー・ケーブルメーカーの江蘇亨通光電(600487/SH)が7.6%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が4.4%高、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.6%高、情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が3.5%高、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が2.3%高で引けた。
 発電・電力設備株も物色される。華電国際電力(600027/SH)がストップ高(10.0%高)、華能国際電力(600011/SH)が3.9%高、大唐国際発電(601991/SH)が3.6%高、東方電気(600875/SH)が7.3%高、国電南瑞科技(600406/SH)が3.0%高で取引を終えた。ほか、発電・送電・配電の国網信通(600131/SH)が8.2%値上がりしている。インフラ建設株、娯楽・メディア株、資源・素材株、医薬品株、自動車株なども買われた。
 半面、酒造・食品株はさえない。重慶ビール(600132/SH)が3.4%安、山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.2%安、仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.4%安、内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.0%安と値を下げた。運輸株、保険・証券株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.67ポイント(0.95%)高の284.64ポイント、深センB株指数が3.35ポイント(0.29%)高の1160.68ポイントで終了した。

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