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2023/01/30 13:27

香港前場:ハンセン1.6%安で4日ぶり反落、上海総合は0.7%上昇 無料記事

 週明け30日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比368.21ポイント(1.62%)安の22320.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が171.16ポイント(2.20%)安の7602.45ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は1001億960万香港ドルに拡大している(27日前場は543億8200万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。先週のハンセン指数は急ピッチに上昇し、足もとで約11カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。また、あす31日、1月の中国PMI(国家統計局などが集計)が公表されることも気がかり材料となっている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.7%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、医療アプリの平安健康医療科技(1833/HK)が6.3%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が5.6%安、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が5.7%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.4%安と下げが目立っている。
 中国不動産セクターも安い。碧桂園HD(2007/HK)が7.1%、龍湖地産(960/HK)と万科企業(2202/HK)がそろって5.3%、広州富力地産(2777/HK)が4.0%ずつ下落した。
 マカオ・カジノ銘柄も急落。美高梅中国HD(2282/HK)と永利澳門(1128/HK)がそろって7.8%安、澳門博彩HD(880/HK)が6.5%安、新濠国際発展(200/HK)が4.9%安で引けた。
 レストランチェーンなど外食関連も売られる。九毛九国際HD(9922/HK)が8.7%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が5.9%安、海底撈国際HD(6862/HK)が5.6%安、海倫司国際HD(9869/HK)が3.8%安と値を下げた。
 半面、電気自動車(EV)関連はしっかり。蔚来集団(9866/HK)が4.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.9%、小鵬汽車(9868/HK)と五菱汽車集団HD(305/HK)がそろって1.1%ずつ上昇した。
 香港不動産セクターも物色される。新鴻基地産発展(16/HK)が1.9%高、長江実業集団(1113/HK)が1.8%高、恒隆地産(101/HK)が1.3%高、新世界発展(17/HK)が1.1%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4営業日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.72%高の3288.38ポイントで前場の取引を終了した。素材株が高い。消費関連株、ハイテク株、医薬品株、不動産株、銀行・証券株、軍事関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、空運株、保険株も売られた。


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