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2023/02/21 13:30

香港前場:ハンセン1.0%安で反落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比207.23ポイント(0.99%)安の20679.73ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が81.96ポイント(1.16%)安の6981.98ポイントとそろって反落した。売買代金は565億850万香港ドルとなっている(20日前場は595億1300万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米金融引き締めの長期化や、米中関係の悪化など不安材料が重なっている。新規の買い材料に乏しい中、それらが改めて意識された。とは言え、中国経済対策の期待感は根強く、下値は限定されている。指数は一時、プラス圏に浮上した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、Eコマース大手の京東集団(9618/HK)が6.8%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.3%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、医薬品・医療機器が安い。上記した薬明生物技術のほか、百済神州(6160/HK)が2.2%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.0%、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.9%、微創医療科学(853/HK)が4.2%、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が2.5%ずつ下落した。
 食品や小売など消費セクターの一角もさえない。天韻国際HD(6836/HK)が3.6%安、日清食品(1475/HK)と統一企業中国HD(220/HK)がそろって1.7%安、高キン零售(6808/HK)が3.3%安、中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.8%安で前場取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターはしっかり。華潤置地(1109/HK)が3.3%高、中国海外発展(688/HK)が1.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.1%高で引けた。産業支援の動きが好感される動き。中国証券監督管理委員会は20日、不動産私募ファンドを試験的に導入すると発表した。
 海運セクターも高い。太平洋航運集団(2343/HK)が4.1%、中遠海運HD(1919/HK)が1.8%、海豊国際HD(1308/HK)が1.7%、東方海外(316/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%高の3293.71ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。素材株、自動車株、エネルギー株、公益株、海運株、自動車株、軍事関連株なども買われた。半面、金融株は安い。医薬品株、空運株も売られた。



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