2023/03/09 17:34
香港大引:ハンセン0.6%安で3日続落、中国内需銘柄に売り
9日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比125.51ポイント(0.63%)安の19925.74ポイントと3日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.55ポイント(1.15%)安の6649.63ポイントと4日続落した。売買代金は1029億3070万香港ドルに縮小している(8日は1174億7870万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金融政策の不透明感や、中国の内需不振が重しとなった。米国では労働市場の底堅さを裏付ける指標が相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)は利上げペースを再び加速させるとの不安感が広がっている。中国では2月の物価統計が朝方公表され、景気の回復遅れが連想された。消費者物価指数(CPI)は前年同月比プラス1.0%となり、上昇率は市場予想(1.9%)以上に前月実績(2.1%)から鈍化。生産者物価指数(PPI)はマイナス1.4%となり、下落率は市場予想(マイナス1.3%)と前月実績(マイナス0.8%)を上回っている。中国の経済政策が期待される中、指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、結局、引けにかけて下落の勢いが増した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が4.7%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が4.5%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.9%安と下げが目立った。
セクター別では、レストランチェーンなど外食関連が安い。上記した海底撈国際のほか、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が7.0%、九毛九国際HD(9922/HK)が4.8%、奈雪的茶HD(2150/HK)が3.8%、海倫司国際HD(9869/HK)が3.7%ずつ下落した。
家電やスポーツ用品の中国消費セクターもさえない。海爾智家(6690/HK)が2.6%安、海信家電集団(921/HK)が2.3%安、創維集団(751/HK)が1.2%安、361度国際(1361/HK)が2.8%安、中国動向(3818/HK)が1.4%安で引けた。
半面、海運セクターは高い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が12.5%、太平洋航運集団(2343/HK)が4.8%、東方海外(316/HK)が3.5%ずつ上昇した。そのほか、港湾運営大手の中遠海運港口(1199/HK)が2.4%高、コンテナ製造大手の勝獅貨櫃(716/HK)が1.5%高と値を上げている。
一方、本土マーケットは小幅に4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.22%安の3276.09ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、金融株、不動産株、公益株、インフラ関連株、軍事関連株、空運株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。通信・メディア株、医薬品株、エネルギー株、海運株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金融政策の不透明感や、中国の内需不振が重しとなった。米国では労働市場の底堅さを裏付ける指標が相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)は利上げペースを再び加速させるとの不安感が広がっている。中国では2月の物価統計が朝方公表され、景気の回復遅れが連想された。消費者物価指数(CPI)は前年同月比プラス1.0%となり、上昇率は市場予想(1.9%)以上に前月実績(2.1%)から鈍化。生産者物価指数(PPI)はマイナス1.4%となり、下落率は市場予想(マイナス1.3%)と前月実績(マイナス0.8%)を上回っている。中国の経済政策が期待される中、指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、結局、引けにかけて下落の勢いが増した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が4.7%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が4.5%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.9%安と下げが目立った。
セクター別では、レストランチェーンなど外食関連が安い。上記した海底撈国際のほか、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が7.0%、九毛九国際HD(9922/HK)が4.8%、奈雪的茶HD(2150/HK)が3.8%、海倫司国際HD(9869/HK)が3.7%ずつ下落した。
家電やスポーツ用品の中国消費セクターもさえない。海爾智家(6690/HK)が2.6%安、海信家電集団(921/HK)が2.3%安、創維集団(751/HK)が1.2%安、361度国際(1361/HK)が2.8%安、中国動向(3818/HK)が1.4%安で引けた。
半面、海運セクターは高い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が12.5%、太平洋航運集団(2343/HK)が4.8%、東方海外(316/HK)が3.5%ずつ上昇した。そのほか、港湾運営大手の中遠海運港口(1199/HK)が2.4%高、コンテナ製造大手の勝獅貨櫃(716/HK)が1.5%高と値を上げている。
一方、本土マーケットは小幅に4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.22%安の3276.09ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、金融株、不動産株、公益株、インフラ関連株、軍事関連株、空運株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。通信・メディア株、医薬品株、エネルギー株、海運株も買われた。
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