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2023/01/06 13:38

香港前場:ハンセン0.5%高で5日続伸、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 6日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比110.16ポイント(0.52%)高の21162.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.66ポイント(0.68%)高の7221.09ポイントとそろって5日続伸した。売買代金は799億3160万香港ドルに縮小している(4日前場は1092億6020万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。景況感の悪化などを背景に、中国当局は景気テコ入れ策を強める――との見方が強まっている。金融当局は5日、一部都市で住宅ローン金利下限を撤廃できるよう制度変更すると発表した。それより先、中国人民銀行(中央銀行)は4日、2023年に各種の金融政策ツールを適時に実施し、合理的で潤沢な流動性を維持すると説明している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が5.6%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.7%高、華潤置地(1109/HK)と碧桂園服務HD(6098/HK)がそろって3.0%高で引けた。上述したように、業界支援の動きを材料視。中国政府は大き過ぎて潰せない不動産デベロッパーへの流動性圧力を緩和するため、支援策を強化するもよう――などとも報じられている。そのほか、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が2.6%高と続伸。同社株は昨年10月下旬に安値を付け、ここまでの上昇率が80%を超えている。
 太陽光や風力など再生可能エネルギー発電の関連銘柄群も高い。福莱特玻璃集団(6865/HK)が13.4%、中国水発興業能源集団(750/HK)が9.7%、新特能源(1799/HK)が6.9%、龍源電力集団(916/HK)が5.9%、新疆金風科技(2208/HK)が4.2%ずつ上昇した。太陽光発電の部材各社に関しては、「ソーラーパネル需要拡大に対応して増産体制を組んでいる。原材料調達コストの低下も追い風」などと伝えられたことも刺激となっている。
 半面、エアラインやカジノ、レストランチェーンなど、これまで上昇が目立っていた「リオープン(経済再開)」銘柄の一角はさえない。中国南方航空(1055/HK)が2.9%、中国国際航空(753/HK)が2.2%、銀河娯楽集団(27/HK)が4.3%、金沙中国(1928/HK)が2.9%、奈雪的茶HD(2150/HK)が7.8%、海底撈国際HD(6862/HK)が1.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%高の3166.91ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、公益株、自動車株、エネルギー株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。不動産株、医薬品株、空運株も売られた。


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