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2023/02/27 13:24

香港前場:ハンセン0.8%安で5日続落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 週明け27日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比149.13ポイント(0.75%)安の19860.91ポイントと5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も54.20ポイント(0.81%)安の6649.25ポイントと続落した。売買代金は628億9070万香港ドルとなっている(24日前場は574億5200万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米金融引き締め長期化の懸念が高まっているほか、欧米の対中圧力も不安材料としてくすぶっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の経済対策に対する期待感は根強く、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。中国では国政助言機関の全国政治協商会議が3月4日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日に開幕する。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、充電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が4.5%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.1%安、中国スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が3.0%安と下げが目立った。比亜迪については、「今年初の値下げを実施した」と報じれる中、利益率の悪化が懸念されている(同社はその後、報道を否定)。
 セクター別では、医薬品が安い。上記した石薬集団のほか、康希諾生物(6185/HK)が5.0%、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.7%、百済神州(6160/HK)が2.4%ずつ下落した。
 非鉄セクターもさえない。江西銅業(358/HK)が4.0%安、中国アルミ(2600/HK)が2.9%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.6%安、中国宏橋集団(1378/HK)が2.5%安で引けた。
 他の個別株動向では、ふ頭運営会社である天津港発展HD(3382/HK)が6.3%安。通期決算の大幅減益見通しが売り材料視されている。
 半面、外食関連銘柄はしっかり。海底撈国際HD(6862/HK)が13.4%、九毛九国際HD(9922/HK)が4.5%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.3%ずつ上昇した。火鍋チェーン最大手の海底撈に関しては、通期業績の黒字転換見通しが好感されている。同業他社にも材料が波及した。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.12%安の3263.38ポイントで取引を終了した。医薬品株が安い。ハイテク株、金融株、素材株、自動車株、公益株、軍事関連株なども売られた。半面、酒造株は高い。エネルギー株、不動産株、空運株も買われた。



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