22日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比332.67ポイント（1.73％）高の19591.43ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が90.21ポイント（1.38％）高の6639.99ポイントとそろって続伸した。売買代金は1068億6540万香港ドルとなっている（21日は1024億3290万香港ドル）。　
　米株高が好感される流れ。昨夜の米市場では、イエレン米財務長官の発言で米金融システムを巡る懸念が後退し、主要株価指数はそろって続伸した。香港市場でも買い安心感が広がっている。また、中国当局が景気テコ入れスタンスを強める中、国内景気の持ち直し期待も続いた。(亜州リサーチ編集部)
　ハンセン指数の構成銘柄では、香港・本土不動産の上げが目立つ。九龍倉置業地産投資（1997/HK）が6.7％高、新世界発展（17/HK）が2.4％高、龍湖集団HD（960/HK）が5.2％高、碧桂園HD（2007/HK）が2.7％高で引けた。本土住宅の販売回復が期待されている。3月の中国住宅ローン金利は引き続き下落し、融資実行ペースも加速したなどと伝わった。
　自動車セクターも高い。蔚来集団（9866/HK）が5.6％、小鵬汽車（9868/HK）が3.3％、吉利汽車HD（175/HK）が2.7％、長城汽車（2333/HK）が2.1％ずつ上昇した。
　通信関連セクターも物色される。中興通訊（763/HK）が5.1％高、中国通信服務（552/HK）が2.5％高、中国聯通（762/HK）が3.2％高、中国電信（728/HK）が1.7％高で取引を終えた。
　英国や香港に拠点を置く金融も買われる。スタンダード・チャータード(2888/HK）が3.7％高、AIAグループ（1299/HK）が3.6％高、プルーデンシャル(2378/HK）が3.3％高、HSBC（5/HK）が3.1％高とそろって続伸した。
　本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31％高の3265.75ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が高い。医薬品株、エネルギー株、金融株なども買われた。半面、発電株は安い。消費関連株、素材株、軍事関連株も売られた。



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