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2022/11/16 17:37

香港大引:ハンセン0.5%安で4日ぶり反落、中国不動産セクターに売り 無料記事

 16日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比86.64ポイント(0.47%)安の18256.48ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.58ポイント(0.70%)安の6225.71ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は1732億9500万香港ドルに縮小している(15日は2050億8900万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。昨日のハンセン指数は4.1%高と大幅に3日続伸し、足もとでは約2カ月ぶりの高値水準を回復していた。中国の新型コロナウイルス感染再拡大も不安視。15日の新規感染数(無症状含む)は2万人を突破し、一部地区では外出規制など防疫措置が強化された。地政学リスクも浮上。ロシア製とされるミサイルがNATO加盟国ポーランドに着弾し、市民2人が死亡したことに関し、G7首脳らは緊急会合を開催した。バイデン米大統領は会合で、「ミサイルがロシアから発射された可能性は低い」と述べたものの、不透明感は漂っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が15.3%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が13.0%安、龍湖集団HD(960/HK)が5.6%安で引けた。
 中国自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が7.3%、蔚来集団(9866/HK)が5.9%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.8%、長城汽車(2333/HK)が3.1%ずつ下落した。
 中国金融セクターもさえない。交通銀行(3328/HK)が2.3%安、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.7%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.6%安、新華人寿保険(1336/HK)が2.3%安、中信証券(6030/HK)が3.3%安、華泰証券(6886/HK)が2.1%安と値を下げた。
 半面、本土・香港の消費セクターは物色される。金鷹商貿集団(3308/HK)が11.0%高、高キン零售(6808/HK)が5.6%高、中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.6%高、周大福珠宝(1929/HK)が4.3%高、莎莎国際HD(178/HK)が3.6%高で取引を終えた。ハイパーマーケットチェーン高キン零售は昨日引け後、中間決算の赤字転落を明らかにしたが、これを嫌気する売りは限定されている。
 オンラインゲーム関連も高い。心動(2400/HK)が17.2%、中手遊科技集団(302/HK)が10.0%、IGG(799/HK)が4.7%、網易(9999/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%安の3119.98ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。ハイテク株、金融株、自動車株、医薬品株、素材株、インフラ関連株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。軍事関連株、酒造・食品株、メディア関連株も買われた。



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