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2022/12/12 13:22

香港前場:ハンセン1.9%安で3日ぶり反落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 週明け12日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比374.93ポイント(1.88%)安の19525.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が179.35ポイント(2.62%)安の6654.86ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は953億4850万香港ドルとなっている(9日前場は958億5690万香港ドル)。
 米金融引き締めの長期化が警戒される流れ。11月の米生産者物価指数(PPI)が上振れしたことを受け、インフレがピークアウトしたとの見方が後退し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを長期に継続するとの懸念が再び強まった。米債券市場では、米10年債利回りが大幅上昇している。またハンセン指数は先週末まで急ピッチに上昇し、約3カ月ぶりの高値水準を回復していただけに、売り圧力も意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が16.6%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が10.7%安と下げが目立った。碧桂園服務については、主席による保有株一部売却が嫌気されている。舜宇光学に関しては、今年11月のスマートフォン用レンズ出荷数が前年同月比で26.4%減少し、7カ月連続でマイナス成長を余儀なくされたことが売り材料視された。
 セクター別では、新興EV(電気自動車)関連が安い。理想汽車(2015/HK)が11.5%、小鵬汽車(9868/HK)が10.8%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.7%、蔚来集団(9866/HK)が5.5%ずつ下落した。
 非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもさえない。江西銅業(358/HK)が3.3%安、中国アルミ(2600/HK)が2.8%安、鞍鋼(347/HK)が4.2%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.2%安、中国建材(3323/HK)と安徽海螺水泥(914/HK)がそろって2.5%安と値を下げた。
 中国の外食関連も売られる。九毛九国際HD(9922/HK)が5.7%安、海底撈国際HD(6862/HK)が5.0%安、百勝中国HD(9987/HK)が3.9%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.6%安で引けた。
 半面、空運セクターは物色される。中国東方航空(670/HK)が4.8%、中国南方航空(1055/HK)が3.9%、中国国際航空(753/HK)が2.5%、国泰航空(293/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.63%安の3186.63ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。金融株、エネルギー株、素材株、公益株、自動車株、インフラ関連株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。医薬品株、空運株も買われた。


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