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2022/12/28 16:36

中国大引:上海総合0.3%安で3日ぶり反落、発電株は逆行高 無料記事

28日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比8.17ポイント(0.26%)安の3087.40ポイントと3日ぶりに反落した。
 景気懸念がくすぶる流れ。中国リオープン(経済再開)を囃した買いが一巡し、国内経済の成長鈍化が懸念材料として改めて意識された。中国国家統計局は27日、今年1〜11月にかけた工業企業の利益総額が前年同期比3.6%減だったと発表。マイナス成長は5カ月連続で、減少率は1〜10月の3.0%から拡大している。また、リオープンに伴い、新型コロナウイルス感染は足もとで急拡大。消費活動が停滞するとの不安感も広がった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の下げが目立つ。自動車の長城汽車(601633/SH)が3.3%安、酒造の四川水井坊(600779/SH)が3.1%安、スーパーの永輝超市(601933/SH)が2.7%安、百貨店の王府井集団(600859/SH)が2.6%安、小売の上海百聯集団(600827/SH)が1.4%安で引けた。
 ハイテク関連株も安い。IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が3.7%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が2.7%、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.4%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が1.9%ずつ下落した。素材株、運輸株、インフラ関連株、不動産株なども売られている。
 半面、発電株は高い。華能国際電力(600011/SH)が7.3%、華電国際電力(600027/SH)が6.9%、国電電力発展(600795/SH)が3.7%、大唐国際発電(601991/SH)が2.6%ずつ上昇した。電力料金の引上げが手がかり。2023年の電力取引価格について、広東省と浙江省で事前予想の上限で決定したなどと伝わった。銀行・保険株、医薬品株、エネルギー株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.90ポイント(0.32%)安の280.53ポイント、深センB株指数が4.93ポイント(0.43%)安の1143.74ポイントで終了した。



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