2023/06/14 13:45
香港前場:ハンセン0.1%安で6日ぶり反落、上海総合は0.2%下落
14日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比9.56ポイント(0.05%)安の19511.86ポイントと6日ぶりに反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は7.94ポイント(0.12%)高の6626.23ポイントと続伸した。売買代金は509億1520万香港ドルとなっている(13日前場は468億9060万香港ドル)。
売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数はこのところの連騰で、約3週ぶりの高値水準を回復している。また、14日(日本時間15日未明)に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や、15日に5月の中国経済指標がまとめて公表される(小売売上高や鉱工業生産など)ことも気がかり材料となった。
もっとも、全体としては底堅い。中国経済対策の期待感が相場を支えている。中国の国家発展改革委員会、中国人民銀行(中央銀行)など4部門は13日、企業のコスト低減に向けた22項目の措置を発表した。金融緩和の期待も高まる。人民銀は13日、7日物リバースレポ金利と常設貸出ファシリティ(SLF)金利を引き下げた。このことを踏まえ、今週15日に公表される今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利や、20日公表の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、引き下げ観測が流れている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.3%安、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が3.3%安、中堅行の招商銀行(3968/HK)が1.9%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の銀行が安い。上記した招商銀行のほか、交通銀行(3328/HK)が1.9%、中国工商銀行(1398/HK)が1.4%、中国農業銀行(1288/HK)と中国銀行(3988/HK)がそろって1.3%ずつ下落した。
香港拠点の不動産セクターもさえない。信和置業(83/HK)が2.3%安、新鴻基地産発展(16/HK)が1.6%安、新世界発展(17/HK)が1.5%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.4%安で前場取引を終えた。
半面、非鉄セクターは高い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.5%、中国アルミ(2600/HK)が2.8%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.4%、江西銅業(358/HK)が1.8%ずつ上昇した。
自動車セクターも急伸。理想汽車(2015/HK)が8.2%高、小鵬汽車(9868/HK)が7.3%高、蔚来集団(9866/HK)が6.8%高、長城汽車(2333/HK)が3.3%高と値を上げた。新興EV(電気自動車)株などの上昇により、「ニューエコノミー」関連銘柄で構成されるハンセン科技(テック)指数は1.6%逆行高している。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%高の3241.58ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が高い。不動産株、エネルギー株、素材株、医薬品株、運輸株、インフラ建設株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。公益株、メディア・娯楽株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数はこのところの連騰で、約3週ぶりの高値水準を回復している。また、14日(日本時間15日未明)に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や、15日に5月の中国経済指標がまとめて公表される(小売売上高や鉱工業生産など)ことも気がかり材料となった。
もっとも、全体としては底堅い。中国経済対策の期待感が相場を支えている。中国の国家発展改革委員会、中国人民銀行(中央銀行)など4部門は13日、企業のコスト低減に向けた22項目の措置を発表した。金融緩和の期待も高まる。人民銀は13日、7日物リバースレポ金利と常設貸出ファシリティ(SLF)金利を引き下げた。このことを踏まえ、今週15日に公表される今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利や、20日公表の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、引き下げ観測が流れている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.3%安、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が3.3%安、中堅行の招商銀行(3968/HK)が1.9%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の銀行が安い。上記した招商銀行のほか、交通銀行(3328/HK)が1.9%、中国工商銀行(1398/HK)が1.4%、中国農業銀行(1288/HK)と中国銀行(3988/HK)がそろって1.3%ずつ下落した。
香港拠点の不動産セクターもさえない。信和置業(83/HK)が2.3%安、新鴻基地産発展(16/HK)が1.6%安、新世界発展(17/HK)が1.5%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.4%安で前場取引を終えた。
半面、非鉄セクターは高い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.5%、中国アルミ(2600/HK)が2.8%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.4%、江西銅業(358/HK)が1.8%ずつ上昇した。
自動車セクターも急伸。理想汽車(2015/HK)が8.2%高、小鵬汽車(9868/HK)が7.3%高、蔚来集団(9866/HK)が6.8%高、長城汽車(2333/HK)が3.3%高と値を上げた。新興EV(電気自動車)株などの上昇により、「ニューエコノミー」関連銘柄で構成されるハンセン科技(テック)指数は1.6%逆行高している。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%高の3241.58ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が高い。不動産株、エネルギー株、素材株、医薬品株、運輸株、インフラ建設株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。公益株、メディア・娯楽株も売られた。
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