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2023/06/14 17:39

香港大引:ハンセン0.6%安で6日ぶり反落、中国の銀行に売り 無料記事

 14日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比113.00ポイント(0.58%)安の19408.42ポイントと6日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も41.50ポイント(0.63%)安の6576.79ポイントと反落した。売買代金は931億2760万香港ドルとなっている(13日は997億7510万港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数はこのところの連騰で、約3週ぶりの高値水準を回復している。また、14日(日本時間15日未明)に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や、15日に5月の中国経済指標がまとめて公表される(小売売上高や鉱工業生産など)ことも気がかり材料となった。
 もっとも、下値は限定的。中国経済対策の期待感が持続する中、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。中国の国家発展改革委員会、中国人民銀行(中央銀行)など4部門は13日、企業のコスト低減に向けた22項目の措置を発表した。金融緩和の期待も高まる。人民銀は13日、7日物リバースレポ金利と常設貸出ファシリティ(SLF)金利を引き下げた。このことを踏まえ、今週15日に公表される今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利や、20日公表の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、引き下げ観測が流れている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が5.2%安、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が3.1%安、中堅行の招商銀行(3968/HK)が2.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の銀行が安い。上記した招商銀行のほか、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%、交通銀行(3328/HK)が2.3%、中国銀行(3988/HK)が1.6%、中国農業銀行(1288/HK)が1.3%ずつ下落した。
 香港拠点の不動産セクターもさえない。恒基兆業地産(12/HK)が1.9%安、新世界発展(17/HK)と新鴻基地産発展(16/HK)がそろって1.7%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)と信和置業(83/HK)がそろって1.4%安で取引を終えた。
 半面、自動車セクターは高い。蔚来集団(9866/HK)が6.6%、理想汽車(2015/HK)が5.4%、小鵬汽車(9868/HK)が4.5%、長城汽車(2333/HK)が1.4%ずつ上昇した。新興EV(電気自動車)株などの上昇により、「ニューエコノミー」関連銘柄で構成されるハンセン科技(テック)指数は0.4%逆行高している。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%安の3228.99ポイントで取引を終了した。銀行株が下げ主導。不動産株、公益株、半導体株なども売られた。半面、消費関連株は高い。素材株、エネルギー株、医薬品株、証券株も買われた。




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