14日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比9.12ポイント（0.28％）高の3293.28ポイントと小幅に続伸した。
　前日の好地合いを継ぐ流れ。リオープン（経済再開）の進展や、当局の景気テコ入れスタンスなどを背景に、中国景気の早期持ち直しが期待されている。今年1月の中国金融統計で、新規融資や通貨供給量の上振れが確認されたことも引き続きプラス。経済活動の活発化を連想させている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、素材の上げが目立つ。鉄鋼の南京鋼鉄（600282/SH）がストップ（10.0％）高、製紙の山東博匯紙業（600966/SH）が4.5％高、非鉄の洛陽モリブデン（603993/SH）が3.3％高、建材の甘粛祁連山水泥集団（600720/SH）が2.3％高、化学品の万華化学集団（600309/SH）が2.1％高で引けた。
　発電・電力設備株も高い。華能国際電力（600011/SH）が3.5％、大唐国際発電（601991/SH）が3.4％、上海電力（600021/SH）が3.0％、国電南瑞科技（600406/SH）が3.9％、東方電気（600875/SH）が3.3％ずつ上昇した。
　保険株もしっかり。中国太平洋保険（601601/SH）が2.3％高、中国人寿保険（601628/SH）が1.8％高、新華生命保険（601336/SH）が1.6％高と値を上げた。医薬品株、エネルギー株、自動車株、銀行株、不動産株、インフラ建設株、ハイテク株の一角なども買われている。
　半面、軍事関連株はさえない。軍用電子機器など製造の中国海防（600764/SH）が2.8％、衛生・ロケット用システムの航天時代電子（600879/SH）が1.2％、航空製品の中国航発航空科技（600391/SH）が0.9％、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛（600760/SH）が0.7％、衛星開発・運用の中国衛星（600118/CH）が0.6％ずつ下落した。通信株、メディア関連株も売られている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.70ポイント（0.23％）安の296.17ポイント、深センB株指数が3.54ポイント（0.29％）安の1237.81ポイントで終了した。