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2023/03/29 13:26

香港前場:ハンセン1.9%高で続伸、上海総合は0.04%下落 無料記事

 29日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比378.00ポイント(1.91%)高の20162.65ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が142.32ポイント(2.11%)高の6872.08ポイントとそろって続伸した。売買代金は828億2580万香港ドルに拡大している(28日前場は519億10万香港ドル)。 
 主力銘柄の急伸が投資家心理を上向かせる流れ。事業の成長加速や、価値向上が期待される中、中国EC大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が13%高と買われている。同社は28日、会社を6つのビジネスグループに分割し、それぞれ独自の最高経営責任者(CEO)と取締役会によって経営する事業再編計画を発表した。米金融不安の後退や、中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスも相場を後押ししている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、上記した阿里巴巴集団のほか、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.7%高、飲食ポータルサイト美団(3690/HK)が4.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、電気自動車(EV)が高い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.4%、理想汽車(2015/HK)が4.5%、小鵬汽車(9868/HK)が3.4%、比亜迪(1211/HK)が3.2%ずつ上昇した。
 半面、ゼネコンや建材のインフラ建設セクターはさえない。中国交通建設(1800/HK)が3.4%、中国中鉄(390/HK)が3.0%、中国鉄建(1186/HK)が2.7%、中国建材(3323/HK)が2.5%、華潤水泥HD(1313/HK)が2.2%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小幅ながら4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の3243.94ポイントで前場取引を終了した。不動産株が安い。エネルギー株、素材株、医薬品株、インフラ関連株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。銀行株、空運株、消費関連株の一角も買われた。



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