週明け17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比28.07ポイント（0.87％）安の3209.63ポイントと3日ぶりに反落した。
　中国景気の回復遅れが改めて意識される流れ。取引時間中に公表された各種経済指標では、今年第2四半期（4〜6月）の国内総生産（GDP）成長率が前年同期比6.3％にとどまり、前四半期（1〜3月）の実績（4.5％）は上回ったものの、市場予想（7.1％）は下回った。また、6月の各種統計では、鉱工業生産が上振れる半面、小売売上高は予想に届いていない。国内消費の弱さが指摘されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。当局は追加の経済刺激策を打ち出す――との観測が一段と高まっている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、消費関連の下げが目立つ。化粧品の上海家化聯合（600315/SH）が3.9％安、ホテルの上海錦江国際酒店発展（600754/SH）が2.0％安、乳製品の内蒙古伊利実業集団（600887/SH）が1.9％安、免税店の中国旅遊集団中免（601888/SH）が1.4％安、酒造の青島ビール（600600/SH）が1.3％安で引けた。
　ハイテク株も総じて安い。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網（601138/SH）が4.2％、IC設計の上海韋爾半導体（603501/SH）が4.0％、パワー半導体の杭州士蘭微電子（600460/SH）と半導体モジュール設計・生産の嘉興斯達半導体（603290/SH）がそろって1.6％ずつ下落した。
　石油や石炭のエネルギー株もさえない。中国石油化工（600028/SH）が1.5％安、中国石油天然気（601857/SH）が1.3％安、中国神華能源（601088/SH）が3.8％安、陝西煤業（601225/SH）が1.7％安で取引を終えた。医薬品株、素材株、海運株、不動産株、金融株なども売られている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.37ポイント（0.51％）安の268.40ポイント、深センB株指数が6.65ポイント（0.57％）高の1173.79ポイントで終了した。
　なお、香港市場は台風警報発令に関する取引規定により、本日の株式取引が終日中止された。台風4号（タリム）の接近を受け、香港天文台は台風警報「シグナル8」を発令した。


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