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2023/05/03 13:26

香港前場:ハンセン1.8%安で5日ぶり反落、本土は休場 無料記事

 3日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比348.45ポイント(1.75%)安の19585.36ポイントと5日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が127.89ポイント(1.91%)安の6552.32ポイントと続落した。売買代金は383億2790万香港ドルと低調が続いている(2日前場は457億9040万香港ドル)。 
 米株安を嫌気した売りが先行する流れ。昨夜の米株市場では、米地銀の経営不安が依然としてくすぶり、金融株が軒並み下げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表(日本時間4日未明)を前に、米金融政策を見極めたいとするスタンスが強まったことも買い手控えにつながっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が5.3%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が4.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、カジノや映画、ツアー会社、空港などレジャー関連が安い。上記した金沙中国のほか、美高梅中国HD(2282/HK)が9.0%、新濠国際発展(200/HK)が8.6%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が8.2%、猫眼娯楽(1896/HK)が4.9%、携程集団(9961/HK)が2.6%、同程旅行HD(780/HK)が2.4%、海南美蘭国際空港(357/HK)が3.5%、北京首都国際機場(694/HK)が3.1%ずつ下落した。
 石油セクターもさえない。大手3社の中国石油天然気(857/HK)が4.3%安、中国石油化工(386/HK)が3.9%安、中国海洋石油(883/HK)が3.2%安、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が3.4%安で引けた。原油安が逆風。昨夜の米市場では、WTI原油先物が5.3%安と続落した。
 半導体セクターも売られる。中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.1%安、晶門半導体(2878/HK)が3.0%安、華虹半導体(1347/HK)が2.5%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.4%安と値を下げた。
 半面、産金セクターは物色される。霊宝黄金(3330/HK)が3.8%、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.4%、招金鉱業(1818/HK)が2.2%、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.1%ずつ上昇した。昨夜のNY金相場は急反発。米地銀を巡る不安感で、安全資産としての金が注目されている。
 一方、本土マーケットはメーデーにより1〜3日が休場。あす4日に取引を再開する。


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