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2022/12/14 13:26

香港前場:ハンセン0.7%高で続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比134.28 ポイント(0.69%)高の19730.48ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が61.24ポイント(0.92%)高の6716.09ポイントとそろって続伸した。売買代金は747億9130万香港ドルとなっている(13日前場は686億1970万香港ドル)。
 米インフレ鈍化が好感される流れ。11月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で7.1%上昇し、前月(7.7%)から大幅に縮小し、市場予想(7.3%)も下回った。米利上げ長期化の懸念も薄らいでいる。また、香港域内で入境者の行動制限が一部撤廃されるなど新型コロナウイルス防疫措置の緩和も引き続き材料視された。ただ、上値は重い。今夜(日本時間15日未明)の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表や、あすの11月中国経済統計(小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資など)公表が気がかり材料として意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が5.3%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.0%高、中国ガラス大手の信義玻璃HD(868/HK)が3.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、段ボールや非鉄など素材が高い。玖龍紙業(2689/HK)が9.1%、理文造紙(2314/HK)が7.8%、山東晨鳴紙業集団(1812/HK)が3.8%、中国宏橋集団(1378/HK)が3.3%、中国アルミ(2600/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 第5世代(5G)ネットワーク関連銘柄も物色される。基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が13.4%高、光ファイバー・ケーブル製造の長飛光繊光纜(6869/HK)が5.5%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が5.0%高、通信設備メーカーの京信通信系統HD(2342/HK)が4.2%高と値を上げた。
 半面、医療サービスの銘柄群は安い。平安健康医療科技(1833/HK)が12.7%、阿里健康信息技術(241/HK)が8.7%、京東健康(6618/HK)が6.9%、医渡科技(2158/HK)が6.3%ずつ下落した。
 電気自動車(EV)の銘柄群もさえない。小鵬汽車(9868/HK)が2.9%安、蔚来集団(9866/HK)が2.5%安、理想汽車(2015/HK)が2.1%安、比亜迪(1211/HK)が1.2%安で引けた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3180.59ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。ハイテク株、素材株、エネルギー株、金融株なども買われた。半面、医薬品株は安い。不動産株、公益株、海運株、インフラ関連株の一角も売られた。



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