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2022/12/21 13:45

香港前場:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、上海総合は0.1%下落 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比17.84ポイント(0.09%)高の19112.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が7.95ポイント(0.12%)高の6480.24ポイントと3日ぶりにそろって反発した。売買代金は386億2150万香港ドルに細っている(20日前場は452億5030万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。指数はこのところの下落が急ピッチだっただけに、値ごろ感が着目された。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は21日、リバースレポを通じ満期分との差引で1580億人民元を市中供給した。前日も差引1440億人民元供給している。ただ、上値は限定的。新型コロナウイルスの新規感染が中国で急増する中、足もとの経済活動停滞が不安視された。世界銀行は20日発表したリポートで、中国の2022年の国内総生産(GDP)成長率予想を2.7%と予測。9月時点の予測値(2.8%)から0.1ポイント引き下げている。新型コロナの感染拡大、防疫措置の見直しなどの面で不確実性が残るほか、不動産業界の直面する圧力がマクロ経済や金融システムに影響を及ぼす恐れがあると指摘した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が2.6%高、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が2.5%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が2.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、医薬品が高い。百済神州(6160/HK)が6.2%、緑葉製薬集団(2186/HK)が3.3%、中国生物製薬(1177/HK)が2.8%、薬明生物技術(2269/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 レストランチェーンなど外食関連もしっかり。海底撈国際HD(6862/HK)が3.2%高、奈雪的茶HD(2150/HK)が2.2%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.0%高、海倫司国際HD(9869/HK)が1.4%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターは安い。合景泰富地産HD(1813/HK)が2.0%、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%、龍湖集団HD(960/HK)が1.3%、華潤置地(1109/HK)が1.2%ずつ下落した。
 自動車セクターの一角もさえない。華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.5%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.0%安、東風汽車集団(489/HK)が1.6%安、長城汽車(2333/HK)が1.4%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは小幅ながら5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%安の3070.61ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。不動産株、公益株、インフラ関連株なども売られた。半面、食品・酒造株は高い。銀行株、メディア関連株も買われた。



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