2024/01/04 17:47
香港大引:ハンセン0.4ポイント安で3日続落、テック指数は0.2%上昇
4日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比0.43ポイント(0.00%)安の16645.98ポイントとごく小幅に3日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は20.44ポイント(0.36%)高の5649.23ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は703億9000万香港ドルにとどまっている(3日は792億6970万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが持続する流れ。中国景況感の悪化や住宅販売の低迷、早期の米利下げ観測の後退など懸念材料が山積している。ただ、下値は限定的。ハンセン指数もプラス圏で推移する場面があった。中国10年債利回りが2020年4月以来の低水準を付けたことなどを背景に、金融緩和の観測が広がっている。一部のアナリストは、中国人民銀行(中央銀行)が近く、政策金利や預金準備率の引き下げなど追加の緩和策を打ち出す可能性があると分析した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の下げが目立っている。火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)と自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)がそろって3.9%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が2.6%安で引けた。
セクター別では、中国の不動産が総じて安い。世茂集団HD(813/HK)が6.3%、合景泰富集団HD(1813/HK)が3.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.4%、中国海外宏洋集団(81/HK)が2.3%ずつ下落した。雅居楽集団の23年成約額は、前年比で31%減少。通年目標も下回った。
レストランチェーンや酒造など飲食関連も売られる。上記した海底撈のほか、海倫司国際HD(9869/HK)が3.3%安、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)と百威亜太HD(1876/HK)がそろって1.7%安と値を下げた。
一方、「ニューエコノミー」関連銘柄は物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.2%高。個別では、通信教育大手の東方甄選HD(1797/HK)が4.7%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が2.3%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が2.0%高と上げが目立っている。理想汽車は販売拡大が続き、年間目標の30万台を上回る37万6000台(新興自動車勢で首位)を売り上げたことも刺激だ。
海運セクターも高い。海豊国際HD(1308/HK)が5.1%、中遠海運HD(1919/HK)が4.2%、東方海外(316/HK)が3.5%、太平洋航運集団(2343/HK)が1.6%ずつ上昇した。運賃上昇の思惑が続いている。イエメンの親イラン武装組織フーシ派がスエズ運河に通じる紅海で商船襲撃を繰り返す中、欧州海運大手は同地域での航行を再び一時停止した。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%安の2954.35ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、ハイテク株、素材株、インフラ関連株、空運株、医薬株、保険株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。銀行株、公益株、海運株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが持続する流れ。中国景況感の悪化や住宅販売の低迷、早期の米利下げ観測の後退など懸念材料が山積している。ただ、下値は限定的。ハンセン指数もプラス圏で推移する場面があった。中国10年債利回りが2020年4月以来の低水準を付けたことなどを背景に、金融緩和の観測が広がっている。一部のアナリストは、中国人民銀行(中央銀行)が近く、政策金利や預金準備率の引き下げなど追加の緩和策を打ち出す可能性があると分析した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の下げが目立っている。火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)と自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)がそろって3.9%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が2.6%安で引けた。
セクター別では、中国の不動産が総じて安い。世茂集団HD(813/HK)が6.3%、合景泰富集団HD(1813/HK)が3.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.4%、中国海外宏洋集団(81/HK)が2.3%ずつ下落した。雅居楽集団の23年成約額は、前年比で31%減少。通年目標も下回った。
レストランチェーンや酒造など飲食関連も売られる。上記した海底撈のほか、海倫司国際HD(9869/HK)が3.3%安、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)と百威亜太HD(1876/HK)がそろって1.7%安と値を下げた。
一方、「ニューエコノミー」関連銘柄は物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.2%高。個別では、通信教育大手の東方甄選HD(1797/HK)が4.7%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が2.3%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が2.0%高と上げが目立っている。理想汽車は販売拡大が続き、年間目標の30万台を上回る37万6000台(新興自動車勢で首位)を売り上げたことも刺激だ。
海運セクターも高い。海豊国際HD(1308/HK)が5.1%、中遠海運HD(1919/HK)が4.2%、東方海外(316/HK)が3.5%、太平洋航運集団(2343/HK)が1.6%ずつ上昇した。運賃上昇の思惑が続いている。イエメンの親イラン武装組織フーシ派がスエズ運河に通じる紅海で商船襲撃を繰り返す中、欧州海運大手は同地域での航行を再び一時停止した。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%安の2954.35ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、ハイテク株、素材株、インフラ関連株、空運株、医薬株、保険株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。銀行株、公益株、海運株の一角も買われた。
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