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2023/11/22 13:25

香港前場:ハンセン0.1%安で続落、上海総合0.3%下落 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比13.71ポイント(0.08%)安の17720.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が0.04ポイント(0.00%)安の6076.63ポイントと小幅ながらそろって続落した。売買代金は416億1450万香港ドルに縮小している(21日前場は587億4510万香港ドル)。
 内外の不安材料が重しとなる流れ。中国景気の鈍化懸念がくすぶるほか、米金融引き締めの長期化懸念が逆風となっている。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(10月31〜11月1日開催分)により、政策当局者がインフレ目標達成のため引き締め気味の金融政策を続ける必要があると判断していたことが分かった。ただ、下値は限定的。ハイテク大手各社の好決算や、中国経済対策の根強い期待感が支えとなっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.5%安、中国スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が3.0%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が2.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、医薬が安い。上記した薬明生物技術のほか、中国生物製薬(1177/HK)が1.6%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.4%、石薬集団(1093/HK)が1.2%ずつ下落した。
 スポーツ用品の銘柄群もさえない。特歩国際HD(1368/HK)が5.8%安、361度国際(1361/HK)が5.2%安、李寧(2331/HK)が1.5%安、安踏体育用品(2020/HK)が1.0%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターはしっかり。融創中国HD(1918/HK)が3.8%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.7%高、龍湖集団HD(960/HK)が1.9%高、中国海外発展(688/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。当局の業界支援スタンスが引き続き手がかりになっている。
 好決算銘柄の物色も目立つ。百度集団(9888/HK)が5.1%高、快手科技(1024/HK)が3.0%高と値を上げた。両社が発表した7〜9月期決算は、純損益がそれぞれ黒字に転換している。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%安の3059.16ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。素材株、インフラ関連株、消費関連株、医薬株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行株、エネルギー株、公益株、メディア・娯楽株も買われた。



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