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2023/12/13 13:35

香港前場:ハンセン0.7%安で反落、上海総合0.5%下落 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比121.83ポイント(0.74%)安の16252.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が56.03ポイント(1.00%)安の5558.47ポイントと反落した。売買代金は369億4410万香港ドルとなっている(12日前場は416億460万香港ドル)。
 指標発表を前に買いが手控えられる流れ。今週15日、中国で11月の重要経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が公表される予定だ。また、米国で日本時間14日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表される。一方、中国で12日、翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」が閉幕。2024年の経済運営について「ハイテク・イノベーションによる現代化産業システムの構築」を1番目に挙げ、デジタル経済や人工知能(AI)の発展に注力する方針を表明している。次に「内需の拡大」を列挙したが、昨年は「ゼロコロナ」政策の解除後とあって重要政策の1番目に挙げていた。アナリストの一部からは、大規模な景気刺激策は見込めないと落胆する声も聞かれている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が5.1%安、香港不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.4%安、中堅行の招商銀行(3968/HK)が3.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。旭輝(884/HK)が7.4%、融創中国HD(1918/HK)が7.2%、合景泰富集団HD(1813/HK)が6.8%、世茂房地産HD(813/HK)が5.0%ずつ下落した。
 セメントや非鉄の素材セクターもさえない。安徽海螺水泥(914/HK)が3.3%安、華潤水泥HD(1313/HK)が3.1%安、中国建材(3323/HK)が3.0%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.6%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%安で前場取引を終えた。
 半面、医薬セクターは物色される。山東新華製薬(719/HK)が5.6%高、翰森製薬集団(3692/HK)が2.3%高、百済神州(6160/HK)が1.8%高、康希諾生物(6185/HK)が1.5%高で引けた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%安の2989.15ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。エネルギー株、不動産株、素材株、金融株なども売られた。半面、医薬株は高い。公益株、軍事関連株も買われた。


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