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2023/11/24 13:31

香港前場:ハンセン1.4%安で3日ぶり反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 24日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比247.76ポイント(1.38%)安の17663.08ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も95.62ポイント(1.55%)安の6075.39ポイントと反落した。売買代金は413億420万香港ドルとなっている(23日前場は409億2240万香港ドル)。
 中国経済の先行き不安が改めて意識される流れ。「影の銀行(シャドーバンキング)」の債務問題が再浮上している。民営のノンバンク系資産運用会社で、資金繰り難に直面する中植企業集団有限公司は22日、投資家に対して謝罪文を発表し、一部の商品で実質的な契約不履行が発生したことを明らかにした。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が9.5%安、自動車ディーラー中国大手の中升集団HD(881/HK)が5.3%安、新エネルギー自動車(NEV)大手の比亜迪(1211/HK)が4.5%安と下げが目立った。周大福は昨日引け後、中間業績の36%増益と中間配当の引き上げを発表したが、これを好感する買いはみられていない。
 セクター別では、医薬品・医療機器が安い。薬明生物技術(2269/HK)が3.5%、百済神州(6160/HK)が2.5%、中国生物製薬(1177/HK)が2.1%、微創医療科学(853/HK)が2.9%、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が2.4%ずつ下落した。
 中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が2.5%安、中国農業銀行(1288/HK)が1.7%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.6%安で前場取引を終えた。外電は23日、「中国政府が商業銀行に対し、初めてデベロッパーへの無担保融資を認める可能性がある」と報道。信用リスクが警戒された。
 部材・組立のスマートフォン関連銘柄も売られる。丘タイ科技(1478/HK)が1.9%安、舜宇光学科技(2382/HK)が2.0%安、富智康集団(2038/HK)が3.2%安、小米集団(1810/HK)が2.5%安で引けた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%安の3047.23ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、インフラ関連株、素材株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。不動産株、公益株、銀行株も買われた。


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