2024/01/09 17:34
香港大引:ハンセン0.2%安で6日続落、京東3.2%下落
9日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比34.43ポイント(0.21%)安の16190.02ポイントと6日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.06ポイント(0.57%)安の5449.76ポイントと3日続落した。売買代金は819億800万香港ドルに低迷している(8日は844億4210万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国不動産デベロッパーや影の銀行(シャドーバンキング)の債務問題、米中関係の悪化など依然として不安視されている。ただ、下値は限定的。中国の金融緩和観測が強まる中、ハンセン指数などはプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が7.2%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.6%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が3.2%安と下げが目立った。京東集団については、傘下企業の一部業務に会計上の疑念が浮上したこともマイナス。京東集団は8日、即時配送サービスを手がける傘下の達達集団(DADA/NASDAQ)について、定期的な内部監査の過程で、一部事業の会計を巡る疑わしい行為が発覚したと報告した。この発表を受け、8日のナスダック市場では達達のADRが急落。前日比45.87%安の1.70米ドルで取引を終えた。
セクター別では、海運が安い。上記した東方海外のほか、海豊国際HD(1308/HK)が4.9%、太平洋航運集団(2343/HK)が4.3%、中遠海運HD(1919/HK)が2.7%ずつ下落した。
中国不動産セクターもさえない。旭輝(884/HK)が4.2%安、越秀地産(123/HK)が2.9%安、融創中国HD(1918/HK)が2.2%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.3%安で取引を終えた。
半面、家電やスポーツ用品、小売など消費セクターはしっかり。海信家電集団(921/HK)が8.5%高、創維集団(751/HK)が1.4%高、特歩国際(1368/HK)が3.5%高、361度国際(1361/HK)が2.1%高、中国旅遊集団中免(1880/HK)が4.2%高、百盛商業集団(3368/HK)が2.4%高で引けた。免税店運営の中国旅遊集団中免については、業績成長も支援材料。同社が8日引け後に報告した23年通期の業績速報では、純利益が前年比で33.5%増加した。
一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%高の2893.25ポイントで取引を終了した。空運株が高い。消費関連株、石炭株、不動産株、インフラ関連株、医薬株、素材株、銀行株なども買われた。半面、証券株は安い。メディア・娯楽株、公益株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国不動産デベロッパーや影の銀行(シャドーバンキング)の債務問題、米中関係の悪化など依然として不安視されている。ただ、下値は限定的。中国の金融緩和観測が強まる中、ハンセン指数などはプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が7.2%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.6%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が3.2%安と下げが目立った。京東集団については、傘下企業の一部業務に会計上の疑念が浮上したこともマイナス。京東集団は8日、即時配送サービスを手がける傘下の達達集団(DADA/NASDAQ)について、定期的な内部監査の過程で、一部事業の会計を巡る疑わしい行為が発覚したと報告した。この発表を受け、8日のナスダック市場では達達のADRが急落。前日比45.87%安の1.70米ドルで取引を終えた。
セクター別では、海運が安い。上記した東方海外のほか、海豊国際HD(1308/HK)が4.9%、太平洋航運集団(2343/HK)が4.3%、中遠海運HD(1919/HK)が2.7%ずつ下落した。
中国不動産セクターもさえない。旭輝(884/HK)が4.2%安、越秀地産(123/HK)が2.9%安、融創中国HD(1918/HK)が2.2%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.3%安で取引を終えた。
半面、家電やスポーツ用品、小売など消費セクターはしっかり。海信家電集団(921/HK)が8.5%高、創維集団(751/HK)が1.4%高、特歩国際(1368/HK)が3.5%高、361度国際(1361/HK)が2.1%高、中国旅遊集団中免(1880/HK)が4.2%高、百盛商業集団(3368/HK)が2.4%高で引けた。免税店運営の中国旅遊集団中免については、業績成長も支援材料。同社が8日引け後に報告した23年通期の業績速報では、純利益が前年比で33.5%増加した。
一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%高の2893.25ポイントで取引を終了した。空運株が高い。消費関連株、石炭株、不動産株、インフラ関連株、医薬株、素材株、銀行株なども買われた。半面、証券株は安い。メディア・娯楽株、公益株も売られた。
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