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2023/11/20 13:25

香港前場:ハンセン1.5%高で3日ぶり反発、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 週明け20日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比263.41ポイント(1.51%)高の17717.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が107.02ポイント(1.79%)高の6081.49ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は535億9980万香港ドルとなっている(17日前場は541億1600万香港ドル)。
 米長期金利の低下基調が相場を支える流れ。足元でインフレ沈静化を示唆する米経済データが相次ぐ中、先週末の米債券市場では、米10年債利回りが一時、約2カ月ぶりの低水準を付けた。中国経済対策の期待感も根強い。専門家や関係者の話として、預金準備率の年内引き下げや、不動産支援に向け大規模な低金利資金の投入などが実施される見通しと伝わっている。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表。事前予想通り、1年物、5年物いずれも現行水準(それぞれ3.45%、4.20%)に据え置かれた。相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が5.5%高、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.8%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が4.3%高と上げが目立った。
 セクター別では、デベロッパーや管理サービスの本土不動産が高い。融創中国HD(1918/HK)が8.2%、世茂集団HD(813/HK)が6.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.1%、融創服務HD(1516/HK)が8.8%、碧桂園服務HD(6098/HK)が2.9%ずつ上昇した。
 レストランチェーンや酒造の飲食関連もしっかり。上記した海底撈のほか、九毛九国際HD(9922/HK)が4.6%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.9%高、百威亜太HD(1876/HK)が3.5%高、華潤ビールHD(291/HK)が1.8%高で前場取引を終えた。
 医療サービス関連の銘柄も物色される。医渡科技(2158/HK)が5.1%高、京東健康(6618/HK)が3.7%高、平安健康医療科技(1833/HK)と阿里健康信息技術(241/HK)がそろって2.6%高で引けた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%高の3070.22ポイントで前場の取引を終了した。医薬株が高い。インフラ関連株、消費関連株、ハイテク株、エネルギー株、不動産株、銀行・保険株、運輸株なども買われた。



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