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2023/12/05 13:25

香港前場:ハンセン1.8%安で3日続落、上海総合は0.7%下落 無料記事

 5日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比292.18ポイント(1.76%)安の16353.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.12ポイント(1.44%)安の5621.21ポイントとそろって3日続落した。売買代金は591億6050万香港ドルとなっている(4日前場は617億4050万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収スタンスに加え、米長期債利回りの低下一服もマイナス材料視された。米中関係の改善期待もやや後退。最先端半導体を巡り、レモンド米商務長官が「中国の動きは、われわれが直面した最大の脅威だ」と先週発言したことに対し、中国外交部は4日、「米国は正しい認識を持つべきだ」と反発した。また、米中で今週、重要経済指標の発表が相次ぐことも買い手控え要因として意識されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、取引再開したバイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が11.0%安と大幅続落(前日は23.8%安)。同社は4日引け後、自社の事業運営と財務状況は力強い勢いを維持しており、重大なマイナスの変化は発生していないとのコメントを発表したが、業績減速の警戒感は払しょくされなかった。ほか、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が6.6%安。同社については、楊元慶・董事長兼首席執行官(CEO)による一部保有株の売却が嫌気されている。株式需給の悪化などが懸念された。
 セクター別では、中国の不動産が安い。合景泰富集団HD(1813/HK)が6.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.5%、融創中国HD(1918/HK)が3.4%、世茂集団HD(813/HK)が3.2%ずつ下落した。
 食品飲料や家電、小売など消費セクターもさえない。中国旺旺HD(151/HK)と康師傅HD(322/HK)がそろって3.4%安、海信家電集団(921/HK)が2.6%安、創維集団(751/HK)が2.3%安、百盛商業集団(3368/HK)が2.1%安、中国旅遊集団中免(1880/HK)が1.8%安で引けた。
 非鉄セクターも売られる。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.6%安、中国宏橋集団(1378/HK)が4.7%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.4%安、江西銅業(358/HK)が2.3%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.69%安の3002.09ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。素材株、不動産株、インフラ関連株、医薬株、消費関連株、エネルギー株、金融株なども売られた。



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